妊娠17週目。

入院11週目。


17週目に突入したころから、

嘔吐1日10~15回ほどに減少。

病院食もお昼と夜は白米ではなく、

うどん、にゅうめんに変更してもらうと、

それだけがとたんに食べれるように。

夜の強い吐き気が少しマシになり、

消灯の22時から1~2時間で眠れるように。

かき氷系のアイスがダメに。

水吐きのおかげで吐血と喉の痛み、舌の痛みがなくる。

四六時中のよだれと吐き気。

歯磨きが朝と晩でできるように。

お風呂も体調が良い日を見計らい、積極的に入るように。

点滴の針は相変わらずもれてしまうので、

2日に一回は針交換。

血管が細くなりすぎて、交換のたびに失敗されるので痛すぎて点滴恐怖症に。

吐き止めも1日三本。


この頃、お見舞いに来てくれる旦那さんと少しずつ会話ができるようになりました。

それまでは口を開くと吐き気と嘔吐に襲われていたので、

お見舞いに来てくれても、旦那さんがする仕事の話を

拍手や👍や👌のジェスチャーで反応してあげるのが精一杯でしたが、

短い言葉で、

「うん」「そうなんや」「へぇ」「すごいね」

という反応ができましたが、

食べてない動いてないせいで体力が無くなってる上に、何週間も言葉を発していなかったからか、喋ると軽い息切れや声が枯れてしまいました。


スマホも少しずつ長時間見れるようになり、

ありとあらゆるつわり軽減方法や、

他の方のつわり記録や動画、どうやって乗り越えたのかを調べていましたが、

大体の方が

《ピンポイントで食べれる物があって、そればかり食べて過ごしていた。》

というのがほとんどで、自分に当てはまる方法ではありませんでした。

食べたい物を想像しただけで吐き気と嘔吐をしてしまうので、

食べるもの、食べたいもの、大好きだった食べ物を考えるのは私にとっては地獄でした。


妊娠18週目に入り妊婦健診で久しぶりに赤ちゃんをエコーで見ると、

腕や脚、顔の形が徐々にはっきりしてきて、

その瞬間は愛しいと思いましたが、

それ以外の時間で我が子に対して気にかけてあげることは全くできませんでした。

この頃から胎動も感じることもありましたが、

振動に吐き気が増したり、嘔吐したりすることもあったので、

初めて感じた胎動は嬉しくもなかったし、

正直、お願いだから動かないで。

と思ったくらいです。


それくらいしんどくて辛くて、

自分のこと以外考えれなくて、

いつも自分がどうしたら少しでも楽になるのかしか考えれない状態でした。

妊娠が分かった瞬間以外、

赤ちゃんが出来たことを喜べない、楽しみにしてあげられない自分が情けなくて申し訳なくて、こんな自分が母親になんてなれるのか、

どんどん不安になりました。


妊娠19週目に入ると、

少しずつ食べれるようになってきたからか、

点滴は1日一本になり、点滴の針も3日はもってくれるようになりました。

でも相変わらず失敗されるので、毎日祈るように漏れませんようにと願いながら過ごしていました。

吐き止めも1日二本でなんとか過ごせるようになり、

嘔吐も1日10回以内でおさまる日も出てきました。

ご飯は主食のうどん、にゅうめん以外に

おかずがちょっとずつ食べれるようになってきました。

しかし、味が付いたものをたべると

嘔吐した時の匂いや、その後口の中に残る味が気持ち悪すぎて、

食べたいのに先に吐いたあとのことを想像してしまい、結局うどんとにゅうめんしかたべない日々が続きました。