無事に自宅に帰るも、

強烈な吐き気と嘔吐は止まらず、

夕方5時くらいから、旦那さんが仕事から帰ってくるまでずっとトイレにいました。


夜になり旦那さんにトイレから救出してもらい、白米と梅干しを食べるも嘔吐。

白米をお粥にしてもらい、塩だけかけてなんとか食べきり、水分補給にポカリスエットを一本頑張って飲み干しました。


吐き気も少し落ち着き、旦那さんと仕事をどうしたらいいのか話し合いました。

もちろん妊娠しても安定期に入って産休に入るまで仕事は続けるつもりでしたが、

毎回こんな形で早退するなら、

会社にも迷惑をかけることになるし、

もしかしたら今日が酷かっただけで明日は何も無いかも知れないし、

分からないことだらけで二人で話し合いをしてても答えは出ず、

とりあえずまだ早いけど明日、上司にだけ妊娠したことを伝えて、

これからどんな働き方をしたらいいのか相談しようということになりました。


しかし、翌日。

朝起きた瞬間から嘔吐。

トイレから出れる気がせず、

とりあえず会社に連絡し休ませてもらい、

とにかく水分補給だけして1日トイレにこもることに。

旦那さんが仕事前にお粥の準備や、ゼリー飲料、果物を買ってきてくれて、

食べては吐いて、飲んでは吐いての繰り返しをしていました。


お昼頃に上司が電話をくれて、そこで妊娠の報告とこれからどうしたらいいのか相談しました。

残念なことに妊娠に理解のある上司ではなく、

「え?そうなんだ…あー、それで昨日体調悪かったんか。

でもまだ心音の確認が取れるまでは確定じゃないんだよね?

えー。どうしようかなぁ。

引き継ぎとか、今の仕事を任せられる後任候補って誰か居る?」

と、妊娠したことに対するおめでとうもなく、

仕事の後任のことを言われてショックでした。

この瞬間に、もぅ仕事は辞めようと決心しました。


そのあとも、後任候補と引き継ぎの話しだけして電話を切り、

悔しくて泣きながら吐きました。

そのあとも何も食べてない、飲んでないのに、

20分おきくらいに吐き続けていました。


この時、なんで病院に連絡しなかったのか、病院に行くことをしなかったのか自分でも不思議ですが、

頭の中はもぅ仕事の後任のこと、仕事を辞めること、

この2つのことでいっぱいでした。

ネットでつわりのことを検索しても、

同じように、吐き気や嘔吐の症状は通常だと書かれていたこともあり、

異常だとも思っていませんでした。


次の日、少し症状が落ち着いたこともあり上司に連絡して午前中だけ出勤して、

後任候補の方に引き継ぎだけさせてほしいと連絡して出勤。

電車が怖くて怖くて仕方ありませんでした。


会社に到着してすぐに上司に会議室に呼び出され、

「え?辞めるってことでいいの?」

と聞かれ、

「体調のことは自分でもどうなるのか分からないし、突然休むことになるのは迷惑がかかると思うので、

勝手で申し訳ないですが辞めるしかないと思っています。

どうしたら良いのか私も分からないですし。」

というと、

「まぁ、そうやね~。うーん。

とりあえず引き継ぎだけしてもらっといて、

どうしたらいいのか人事に相談するわ。

とりあえず明日からは有給使っとくから、

また決まったら連絡します。」

と言われ、

突然仕事を引き継ぐことになった方には妊娠したことを伝えて、

午前中で全て引き継ぎ終えて帰宅。

帰った途端に緊張の糸が切れたのか、嘔吐。

この時からもぅ食事はほとんどできず、

食べて飲み込んだ瞬間嘔吐。

飲み物も水しか飲めず、飲んで10分くらい経つと飲んだ倍くらいの量と胃液を嘔吐。

この繰り返しでした。

ベッドで寝る時以外はずっとトイレに居てました。


そのあと、最初の健診から2週間が経ったので心音確認のため旦那さんと一緒に午前中に病院へ。

無事に心音の確認が取れましたが、この時既に体重が4㎏減ってて、

先生からも尿検査で脱水状態が出てると言われ、その日は点滴二本打って帰宅。

するとびっくりするくらい元気になり、

吐き気もマシになって、

お粥を食べても気持ち悪さはあっても吐かなくて、

《点滴したらつわりって治るんだ!》

と思って、

旦那さんともあんまりにも嘔吐した次の日は病院で点滴してもらおう。と決めました。


そのあとも嘔吐しても1日に2~3回でおさまり、点滴凄い!って脳になり、

吐いても点滴がある!と、

嘔吐してもあまり気にすることもなく、

食べたら嘔吐するのが当たり前みたいになりました。

《これがつわり。ベビーが成長してる証拠。》

と思いながら……。


そんな日々が続いた4日目。


お昼にお粥を食べて、暫くして強烈な吐き気に襲われ嘔吐。


すると、

目をあけてたはずなのに視界が真っ白で、全身が痺れてきて、動けなくなってきて、

指先、足先からどんどん感覚がなくなっていくのが分かりました。

なんとか這いつくばってリビングにスマホを取りにいき、旦那さんに電話。

喋ってる感覚も自分では無かったですが、

「ヤバい、死ぬ、あかんかも」

とだけ言ったみたいです。

そのあとは旦那さんが仕事場から飛んで帰ってきてくれて救急車呼んでくれたらしく、

私の意識戻ったのは、救急車の中でした。