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さらに翌日の放課後。
俺は理科室へと向かった。
「…こんにちは。」
魔界飲料の効果が切れて『…』が復活している。
今日は初めて見る人が結構居る。
普通の部活みたいに出れる出れないがあるんだな。
まあ、俺は無欠勤だろうけど。
「おっす、広峰。席に着け-。」
「…え?何で授業みたいなこと言ってるんですか?」
「何を勘違いしている。八時限目は部活じゃないぞ。実験もあくまで授業だ。活動ではない。」
だ か ら 八 時 限 目 っ て 呼 称 な の ?
「今日は平常授業としてやってもらう。ほら、さっさと座れ。」
「…はい。」
何が悲しくて放課後まで授業受けなきゃなんないんだよ。
「よーし。今日の授業は『コイ』についてだ。」
は?なんでそんな青春モード、てかピンクモードなんだ。
周りの反応を確認する。
「ほほう…。」
「神聖だな…。」
真面目に受け止めちゃうの?
「コイはよくセレブの家の庭で飼われていたり、公園の池に放されていたりするが…」
ああ、コイって鯉か。
自分が一番ピンクだった。
「『登竜門』という言葉がある。成功へと至るために乗り越えなければならない難しい関門の事だが、鯉の滝登りとも言われている。」
なんか聞いたことがあるな。
「そこでだ。鯉の滝登りを実証し、竜になるかどうかを調べてみよう。」
なるわけないでしょ!?
って、あれ?結局実験なんじゃ…。
「滝を登りきる鯉を作り上げるため、今日は遺伝子学みたいなのを勉強しよう。」
んん。そんな簡単な話なのですかな?ありえませんぞ。


やべぇ。流石裏山の植物を作ったというだけある。
理屈を超越した、根性論の様な授業だった。
だが先生、俺はあんたを支持するぜ。
「では早速だが…。」
先生は水の入った袋を取り出した。
今回はポケットからではない。机の影からだった。
「ここに八匹の稚魚がいる。雄が四匹、雌が四匹だ。ちなみに雌の方はブラジルで孵化している。今からやるのは国際受精だ。」
ブラジルって地球の裏側じゃないか。噂信じて海超えちゃうって…。
「今から4班に、分かれて雄雌一匹ずつを受け取り、卵を大量生産して孵化してくれ。」
どんな作業だ。てか、かなりブラックじゃないか。国際受精ってことは雑種を作るって事だぞ。
「班分けを発表するぞ-。まず1班は紅林、山下。」
いよいよ山下さんの存在意義が分からなくなってきた。
原作(?)ではヒロインだったのに。
「2班は蒼森、陽中。3班は翠原、星見。4班は天海、月野、広峰だ。」
今いる生徒は6人。
ということは今呼ばれた9人がメンバー全員なのだろう。

4班の机につく。
月野先輩は来ていないので、天海という人と二人だった。
「僕は2-Fの天海翔っていいます。今後ともよろしく。」
「…1-Gの広峰良平です。」
名乗りを交わす。自然な流れで名乗るのって俺にとっちゃ偉大なことだ。
「じゃあ稚魚もらいに行くね。」
先輩(この単語にかかる負担がでかくなってきた)は先生の所に行く。
そういえば孵化した後は育てなきゃなんないんだよな。
今回の実験は長くなりそうだ。


☆八時限目メンバー
顧問 理科 湯川
一年 1-G 広峰 1-G 山下
二年(宇宙組-プラネッツ-) 2-A 月野 2-A 陽中 2-C 星見 2-F 天海
三年(原色組-カラーズ-) 3-C 蒼森 3-D 紅林 3-E 翠原

人物完成。後はキャラ付けだけ。とりあえずこの章で夏休み含む三ヶ月を経過させて二学期にブチ込みたい。