夏休み前日の放課後。
夏休み中の管理は先生含めた10人でサイクルを回すことになった。
各週一日一人か二人で行う。
先生が「一人と二人じゃ労働量に差がありすぎるからもう本人達の事情を考慮せずに決めるぞ」と言ったのでクジで決める事になった。
平日休日も考慮し、空きがちな火水木金が一人、土日月が二人となった。
土日祝日が失われる代わりに労働力は少ない、これで平等。
でも日曜には割り振られませんように。
朝のヒーローショーが見れない。
「…じゃあ引きますね」
一年から引くという事になって俺が最初に引くことになった。
落ち着け俺。
クジは10個、日曜は2つ。
確率は1/5。引かない…よね…？
選んだクジを全力で引っこ抜く。
結果は…？
『日』
「う、うわああああああああ!?」
よりによっても日曜。
さらば、ライダー。
「よし、じゃあ次は私ね。」
一年その二、山下さんがクジを引く。
そうだ、ヒーローショーを失っても山下さんと組めればイーブン。
引いて。お願いっ。
「うげぇ…。水曜…。」
チキショウ。
「あ、私日曜だ。」
あーあ、紅林先輩だったらまあいいかなって思ったのに。
組むことになったのは二年の先輩。
「よろしくな。私は2-A、陽中歩。」
「…広峰です。」
2-Aといったら月野先輩もそうだったよな。
「…月野先輩ってクラスじゃどんなカンジなんですか？」
「うーん。中学から一緒なんだけど変態なイメージしかないなあ。一時期すごいつきまとわれたし。」
見損なったぞ。月野よ。
「よし、ではこれに一学期八時限目、今日は午前中授業だったから五時限目だが、終了する。」
先生の挨拶と共に、俺達の一学期の活動が終わった。
これから夏が始まる。
短くなってくよぉ。