よんかいめ | You and I can (not) be "Genius"

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喰人のブログ。。。

大好きなアニメのことや、毎日の生活などの話題が中心です。

たまーに自作小説を書いたりします


じゃあ四回目で。
これ、前半が一回消えたんでやり直したんですが、なんか忘れてて劣化しました。

結構長かった気が。

まぁ付き合ってやって下さい。。。

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Ep.4《誓いと覚悟》

今回の舞台は『市街地』ステージ。数々の廃ビルが建ち並ぶステージであり、地面はアスファルトで、拠点は廃ビルに設定されている。
控え室で、全員静かに座っていた。
そろそろ開始というところで隼人が立ち上がる。
「そろそろだ」
すると、今度はレオンが、
「なぁ、隼人。なんかこう気合みたいなのいれね?」
「気合?」
「あ、それなら私の家の騎士団の掛け声などは如何でしょう?」
レオンの問いに応えたのは、実家がイギリスの騎士の家系に育ち、自信も騎士である里見麻耶だ。
隼人と榊原以外のみんなが盛り上がり始め、二人を残し、全員がコソコソとネタ合わせをする。

『右の手に剣を!』
『左の手に盾を!』
『右の剣は敵を穿ち!』
『左の盾は王を守る!』
『この信念を糧とし!』
『一つでも多くの屍を遺せ!』
『この勇気を以って!』
『王の通る道を創れ!』
『この手に栄光を!』
『この胸に希望を!』
『我が王に勝利を!』

「…いいんじゃないか?」
ドヤ顔で言われてはそういうしかない。
そして隼人は全員を見渡し、
「よし、勝とうぜ」

会場に入場し、合図を待つ。
合図が鳴った時、真っ先に飛び出したのは隼人だった。
その後に鳳仙と半蔵が続く。
今回は隊列を組ませず、ある程度の規則をもって、だが、バラバラに移動していた。
「……キングは向こうだな」
向かって右手の方を隼人は指差した。
「距離は大体3km。周りに三人の護衛がついてるな。廃ビルの中だ。つまり、そこが拠点か…」
「隼人殿…それはまさか神祇では…」
半蔵が驚いたように声を上げる。
「いや、これは神祇じゃない。俺の先天性スキル【精霊の眼】。発顕じゃなくて元からだ。もっとも、神祇クラスの『異能』らしいが」
「…効果は何だ?」
鳳仙が尋ねる。
「現在までのこの世の存在・事象を三次元的に知覚する」
「範囲は?」
「ない。」
「なんだと…?」
「その気になれば世界中まで知覚を広げられる。そして、現在から過去までのいつの時間まででも巻き戻しは可能だ。その場に存在する痕跡から逆再生を行えばいいだけだからな」
鳳仙は、一瞬何かを言いかけてから頭を振った。
「…そうか。なら、俺が行かせてもらう」
「了解」
「御意」
二人が答えると、鳳仙は隼人の示した方向に加速した。
「まぁどっちみち、俺たちも拠点には向かうんだがな」
「…そうで御座ったな。なら、カッコつけたさっきのは一体…」
苦笑しながら、二人は鳳仙の後を追った。

C組拠点では、すでに鳳仙が暴れ始めていた。
突然の出来事に、C組は戸惑うことしか出来なかった。
「【剛拳:破城鎚】」
その一撃で、その場の大半は吹き飛んだ。
「…軽い」

「少し、不安だな」
「何がで御座るか?鳳仙殿はまごうことなき豪傑に御座るよ」
隼人は首肯し、首元からペンダントを取り出した。
「キングは常にこのペンダント付けなければならない。これが破壊されればそのクラスの敗北だ。だが、このペンダントは中々強度があってな。上限ギリギリの術式じゃないと壊せない。フォートレスを開匣した方が楽だ。」
しかし、と隼人は続ける。
「さっきの試合で、C組はフォートレスの開匣よりキングのペンダント破壊を優先した。それも躊躇なくだ。外せば逆に反則負けになりかねないのにも関わらずな。余程腕に自信があるヤツみたいだ」

鳳仙は、向かってくる敵を拳圧だけで薙ぎ倒していた。
彼の創作術式は威力が高すぎるため、直接当てることは出来ないが、今の様に、使い方次第では使用可能だ。
「…ッ!?」
直後、鳳仙は身体の違和感を感じた。
右の脇腹を掠めるナニか。
視認すると、それは、あたかも…
「…銃痕、か?」
「その通り。」
突如聞こえる声。鳳仙は声の方向に顔を向ける。
そこにいたのは一人の女子生徒。
「私は緒方智美。お相手お願い出来る?」

「…半蔵。お前はもう神祇は発顕しているか?」
隼人は走りながら、隣を並走する半蔵に尋ねた。
「隼人殿、それは…」
「いや、言いたくないならいい。人の神祇について詮索するのはマナー違反だしな」
半蔵は少し考えたあと、口を開いた。
「いや、隼人殿にならいいで御座る。自分、既に神祇は発顕しているで御座るよ」
「そうか…なら、更に聞くことになって悪いが、それはいつごろだ?」
「ついこの間、一ヶ月程前に御座る」
「そうか…」
神祇は『聖神』なら誰でも使える訳ではない。フォースを持ち術式を使える者を『聖神』と呼び、神祇が発顕するかどうかはその人間の資質に左右されるためはっきり分からない。
基本的に、神祇が発顕するとされるのは15歳前後。
なので、教導院の小等部では一般教養を学び、中等部で術式や神祇について学び、高等部で実践を行う。
『聖神』であっても、神祇が使えない者は存在する。
「失礼かも御座らんが、隼人殿は…」
おずおずと半蔵が訊いてくる。
いつもならあしらうところだが、半蔵が正直に答えてくれたのだから、ここは自分も正直に答えるのが筋だろう。
「…俺は、早かった、というか、家の人間が言うには、産まれた時からだそうだ」
半蔵が唖然とするのが分かる。
「それは、色々と規格外で御座るな…」
「別に化け物でいいさ」
「そんなことはないで御座る。自分は羨ましいので御座るよ」
「羨ましい?」
「そうで御座る。自分、忍者の家系で御座るが、最近まで神祇が使えなかったので、半ば諦められていたので御座る。それ故、幼い頃からその様に認められていた隼人殿が羨ましいので御座る」
「…認められていた、だと?」
隼人は強く奥歯を噛む。
「隼人殿?」
「…いや、何でもない。急ごう」

鳳仙は守りに徹していた。
敵の攻撃が見えないのだ。
いや、
「見えないんじゃない…か」
「へえ、良く判るね」
手を銃の形にした智美が鳳仙を狙う。
「直接座標を指定して銃弾が当たったのと同じ効果を顕わす神祇、というところか。距離の効果が良すぎる。なにか縛りがあるのか…」
「さぁねー?」
言うが早いか、智美は神祇を発動する。
が、効果を顕わす瞬間、鳳仙は加速する。
座標指定された神祇が大気を喰らう。
「あり?」
「…なら、発動の瞬間に身体を動かせばいいだけだ」
「えーと、そんなことできるのかな?」
「出来るからやってる」
「いやー、私信じられないんだけどなー」
なおも智美の攻撃は続く。
しかし、紙一重のところで鳳仙は避ける。
ギリギリであるはずなのに、そこには余裕すら漂う。
「…大体、解った」
「え?」
「【剛拳:破城鎚】」
破城鎚を地面に打ち込む鳳仙。
その一撃でビルは倒壊し、崩れ落ちた。
「えっ、ちょ、まっ…」
「その神祇はその性質故に座標を視認する必要がある。間違いは?」
崩れゆくビルで、コンクリートの陰に隠れ、鳳仙は問うた。
「…ないです」
「そうか」
そして鳳仙は陰から彼女の胸元を見る。だが、そこにペンダントはない。
「まさか…」
「あのさ、私、クイーンだって言った覚えないんだけどなー」
「…囮か」
「あれ?怒らないの?」
不思議そうに顔を傾げる智美。
「…仕方ない。後のことは、ウチの天才に任せとけばいい」
そして、あたかも相対を楽しむかのように、鳳仙は口元を綻ばせた。

智美は、相対を続ける内に、一つの感情に苛まれていた。
それは、
(ちょっ…胸が、きゅんきゅんするんだけど//////)
智美の神祇を避けられた者は今まで一人としていなかった。
複数で襲われた時にも、それは変わらなかった。
だが、それをたった一人の男子に、しかも余裕で回避される。
(もっとこの人を知りたい…)
そんな想いが、智美の中で育ち始めた。
神祇を放つ度に高ぶる感情。
鋭い眼差しに射抜かれるだけで、気が狂いそうになる。
そして彼女は、この想いに一つの結論を付けた。
(これが、、、恋!!!)
戦いの熱か、それとも意識したからか、智美の顔は朱に染まる。
「まだ…終わりたくないっ!」

鳳仙は戦いの中、一つの推測を立てる。
「そろそろ、だな」
それは、神祇を放つ智美のフォース。
『聖神』は、自身のフォースを消費して術式や神祇を遣う。
一人一人フォースの量は違うが、大体一日でフォースは全快する。
体系化された術式は、遣うフォースの量も少なくて済む。だが、神祇の中にはフォースをかなり遣うモノも多々ある。フォースが尽きれば、それは即ち戦闘不能と同義。これだけの神祇を遣い続ける智美のフォースが尽きるのは時間の問題だった。

それは、唐突だった。
崩壊しつつある廃ビルの瓦礫から瓦礫へと飛び移りながら相対していた二人だったが、智美の神祇が発動しなくなったのだ。
「え?」
声は、智美のものだった。
普通『聖神』は自分のフォースの切れ目は大体認知出来るため、全て使い切る前に降参する。
だが、今の智美は熱に浮かれてその事に気づかなかった。
(しまった!)
そう思う時にはもう遅く、智美は自分が落ちて行くのが解った。
もとより智美は『聖神』とはいえ女子高生なのだ。
瓦礫から瓦礫への飛び移りも体術ではなく、初歩的な術式を無意識に使用していただけだ。
それすらも出来なくなっては、落ちて行くしかなかった。
勿論高さもある。どんなに楽観的に見ても、無事に済むとは思えなかった。
反射的に目を閉じたその時、智美はいっときの浮遊感に包まれた。
「え?」
誰かに触れられている感触もある。それに、ただ触れられているだけでなく、この抱えられ方は…
(お姫様だっこ…⁈)
よく漫画で見る構図だが、よもや自分がされるとは夢にも思わなかった。
そして勿論、そんなことをするのは一人しかいなかった。
「…大丈夫か?」
鳳仙だった。
彼は重力中和術式を発動し、ゆっくりと降りて行くと、何処にも力みを感じさせない動作で智美を下ろした。
「(′・ω・`)」
「どうかしたか?」
「…何でもない、ケド…」
「…そうか?ならいい。怪我は?」
智美は何処にも違和感がない事を確認し、
「ない、と思う」
「そうか。フォースが切れたなら、戦闘不能だが、まだやれるか?」
「…ううん。私はもう無理。降参します」
「…解った」
それだけを言うと、鳳仙はその場を離れようとする。
というか、
「あのっ、名前…聞いて…」
「ん?…あぁ、名前か。涼風鳳仙だ」
「涼風、鳳仙くん…」
鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん鳳仙くん…
智美の頭の中では、鳳仙の名前がぐるぐる回っていた。
「あのっ、連絡先っ!」
ハッとして前を向くと、そこには誰もいなかった。

鳳仙は見た。
静の矢が流星の様に流れていくのを。
黙り込んでしまった智美を置いて、鳳仙は加速術式を発動した。

鳳仙が相対していた時、隼人と半蔵もキングと相対していた。
「面倒な神祇で御座るな」
「そうだな…」
相手の神祇は物体を拡散爆発させるものだった。
だが、そこまで爆発範囲が広い訳ではなく、複数の相手に使えないという縛りはあるものの、中々使い手の腕が良く、攻めあぐねている状態だった。
「仕方ない。静、頼む」
用意していた回線から、静に連絡をとる。
『座標は?』
「待ってろ。今止める。『石杭』ッ!」
「!?」
相手の足がアスファルトに埋まる。
「静、B_25s36w47n9eだ」
『……Lock-on、ですっ!』
回線の向こうからギリギリと弓を引く音がする。
『【梓弓】ー「華椿」!!』
ズドン、と寸分違わずペンダントに矢が突き刺さる。
その瞬間、
『試合終了です。勝者はB組です。両クラスは所定の位置に…』

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長いですなぁ

こんなんがまだ続きます。

前のほーにちょっとだけうpった『ゼロの魔導師』とリンクする部分…というか、これはその続編みたいなもんです

まぁ元M中でメイジ見たヤツならわかるかと

見てない人は、まぁ、どーでもいいんで。はい。


でわ、また次回に。。。