カラ元気というハイテンションな喰人くんですwww
皆さん今晩は。
でわ、恒例となりつつある小説をうpしたいと思います。
今回は
長いですwwwww
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その次の日、俺と律は最後の容疑者であるアレキサンダーのもとへ向かった。
アレキサンダーの住居は、俺のボロアパートと同じ位ボロい長屋だった。
聞くところによれば、留学の際にかなりの金を使ったようで、日本にいる知り合いに借りたのだそうだ。
玄関にインターホンの類はなく、バンバンと戸を鳴らしてみる。
すると、中からガタイのいい白人の青年が現れた。
身長は俺よりも10cmほど高い。目測でも190cmはくだらないだろう。
金髪碧眼の整った彫りの深い顔立ちをしている。
アメリカからの留学生なのだから当たり前か。
キョトンとした表情を見せていたアレキサンダーだったが、警察手帳を見せると、事情を悟ったらしく俺たちを中へ招き入れた。
五畳半ほどの部屋に入れられた俺たちは、仕方なくその部屋の中央辺りに置かれた卓袱台に腰をおろした。
「律、アレキサンダーは日本語が話せないらしいから通訳してくれないか?」
「そりゃあ、別に構わないケド…春馬だって英語得意でしょ?」
律に言われると、俺は自分のこめかみの辺りを押さえて言った。
「得意でも面倒なんだよ。頭がすぐに痛くなる。」
すると律はやれやれとでも言いたげに首を振った。
「なんで春馬は自分の才能を自分で潰すかなぁ…話したくても出来ない人だって沢山いるのに。」
そんな風に軽口を叩いていると、奥からアレキサンダーが現れた。
『刑事の初音といいます。今回の事件を担当している者です。』
自分が言うコトは仕方なく英語で話す。
すると、アレキサンダーは軽く辟易したように言葉を返した。
『随分と流暢に英語を話されますね。今回は何の御用でしょうか?』
勿論、彼は英語で応対している。
俺としては律の訳を聞くつもりだったのだが、条件反射で自然と和訳してしまう。
『早速ですが、事件のあった時、何をされていましたか?』
『十五日の夜八時から一時間ですよね。ええと…少しいいですか?』
そう言うと彼は立ち上がり、手帳を出してきた。
『ええと…あぁ…その時なら私は丁度友人と食事に行っていました。』
これについてはすでに他の刑事が裏を取っている。
『それはどの位の間ですか?』
『あー…大体七時半から十時位ですかね。つい、時間を忘れて
話し込んでしまって。』
そこで彼はhahahaと恰幅のいい笑いをこぼした。
『六時から七時までは?』
不意に、美しい凜とした声がした。
滑らかな英語で放たれた律の声は、アレキサンダーのボロ長屋に不思議な空気を作り出した。
『それは、どういう意味かな、お嬢ちゃん?』
『私、ハタチなんだけど。』
長身でスタイルもいい律をお嬢ちゃんと呼ぶ人間は少ない。
お嬢様、ならいるが。
『おっとそうかい?これは失礼。で、それがどうしたって?』
明らかにアレキサンダーの口調と声色が違う。
外国の方はみんなこんなもんなんだろうか。
ナンパでもするようなテンションだ。
『十五日の六時から七時の間、あなたは何をしてたのかって聞いてるのよ。』
その強気な声音に、一瞬アレキサンダーはたじろいだが、そのまた一瞬後には元に戻っていた。
『Hahaha…強気なねーちゃんだぜ。』
ここで俺のアメリカ人好青年への第一印象は見事に崩れ去った。
「あぁ…なんで俺の周りにはこんな変なヤツらばっかりなんだよ…」
思わす呟いてしまうような残念さだ。
もうホント勘弁して欲しい。
そんな俺の心中を察したのか、アレキサンダーは急に取り繕いだした。
『あぁっと…六時から七時までですね、残念ですが、これといってありませんが、事件とは関係のない時間でしょう?』
俺には、その言葉が嘘のように聞こえた。
『具体的には?』
律は更に詰問した。
『もういいでしょう?関係のない時間なんですから。』
心なしか、彼はこの話題を避けているようにも思えた。
彼がそれ以上のことを話さないと悟ったのか、律はそこでかぶりを降った。
時間もそこそこだったので、俺たちはそこで帰ることにした。
『また何かありましたらご連絡させて頂きますので、その時は宜しくお願いします。』
ドアの前で社交辞令を述べて、俺たちは踵を返した。
ドアを閉めるスピードが、彼の不快感を物語っていた。
密室。アリバイ。挙動不審な容疑者。
ピースは揃った…ハズだ。
しかし、まだ何か足りない。
この事件を決定付ける何かが。
その時、俺の胸ポケットが細かく振動した。
マナーモードに設定した携帯が振動しているのだった。
仕事用の携帯で、型遅れの支給されたものだ。
これが鳴るのは朗報か、それとも…
「はい、初音ですが。」
「私だ。」
出たのは、低音のしわがれた声だった。
直ぐに誰の声か分かった。
「二階堂警部、何の御用でしょうか。」
電話の相手は、俺の上司の二階堂だった。
俺よりも10か20は歳が離れており、俺と話すのは嫌いだったはずだ。
そんな彼が直接コールしてくるのは余程のことだと思われた。
「うむ。要件を言おうか。君が言っていた例の女性だが。」
間違いなくフジワラ ミスズのことだ。
もしかすると、と俺の心を不安が襲った。
もしかすると、この事件で重要な役割を果たすであろう彼女はもうこの世にはいない、などと言うつもりではないのだろうか。
あり得る、と俺は考えた。
普通人探しをするとしても、いくら警察であろうとこんな短時間で見つけるのは不可能に近い。
まず始めに人探しをするなら死亡者から探すはずだ。
すでに死んでいる人間を探すことほど馬鹿なことはないからだ。
となると、死亡者にその件のフジワラ ミスズがいたのではないか。
そこまで考えて、俺は二階堂の次の言葉を待った。
「発見出来た。」
その言葉を聞いて、俺は取り敢えず一安心した。
「それで、何処に?」
「まぁそう慌てるな。彼女は一条市に居る。」
「一条ですか?」
一条市といえば、俺たちの居る江迎市から初音市を通って大体一時間半辺りにある街だ。
近場にあるとはいえ、高級住宅が建ち並び、雰囲気は全く違う。
そういえば、律の実家も一条市にある。
ついでにいえば、俺の実家も。
「ああ。明日、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫です。」
「なら、明日にでも一条に向かってくれ。場所はまた現地で指示する。以上だ。」
そして二階堂は電話を切った。
「明日、一条に向かってくれってさ。」
「あんまり気乗りはしないけど、まぁ仕方ないわね。」
「実家は?戻らないのか?」
すると律はウンザリしたように首を振った。
「今両親は二人とも海外で、家にはスズしかいないわ。」
スズと言うのは、律の妹で本名は神谷鈴音だ。
黒髪のポニーテールで、可愛いというよりは綺麗な印象がある。
姉妹二人揃って美人とは神谷家のDNAは相当らしい。
「今は高校だっけか?」
「そ。二年生。」
高校生になった彼女を見てみたい気もした。
最後に会ったのはいつだっただろうか。
「仕方ない。久しぶりに家にでも帰ってやるか。」
最近は忙しくてロクに家に帰ってなかったから、たまには親孝行してやるのもいいかもしれない。
そして、これでこの事件のピースが全て揃う気もしていた。
この事件の真実。
驚くべきことに、それを見つけ出したいと思う自分が確かにいた。
全てが終わったその時、俺はどんな顔をしているのだろうか。
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さて、次はやっと美鈴さんの登場ですね。
知ってる人は知っている、あの美鈴さんです。
知らない人は何を言ってんだこいつ、でしょう。
まぁ別にいいです、はい。
そんな深い意味はないのでwww
でわ、次回があれば、ですが次回をお楽しみにwww
Good Night And Have A Nice Dream!