離婚してください

そう言われた後、俺は眠ることができずにずっと泣いていた…


頭のなかでは「離婚?何で?」

その言葉ばかりが頭を埋め尽くしていた

気付いたら涙が止まらなくなっていた

頭の中は困惑でいっぱいだったけど、意味は理解できていたようだった…


それもそのはず、妻は俺の生涯のパートナー

死ぬときも一緒だと思っていた

それに、余裕の無い毎日だったけど、妻となら乗り越えられると思っていた...


結局その晩は一睡もできず仕事に向かった…

当然仕事に身が入るはずもなく迷惑ばかりかけていた…


帰宅後、話をした


妻の言い分は今年の頭に俺と配信を聞いたまま寝落ちしたときに俺が見てしまった事について、俺が怒っていたときに妻と揉めたのが決定打になったとの事だった…

家を買ってから俺に余裕がなくイライラしている日が多くなって幸せを感じられなくなった…と…


それを聞いて俺は激しく後悔した


何でもっと落ち着いて対応できなかったのか…

もっと話し合いながらやっていけば良かった…と



でも、逆に言えばそれさえ直せればまだ復縁するチャンスがあるのではと思い、その日から妻への家事の負担を今まで以上に減らせるように頑張ろうときめた


今までは息子の保育園への送りまでは妻に任せていたが、俺が全てやるようにした

帰ってからの夕飯の支度やお風呂、寝かしつけは以前からやっていたから朝頑張れば大丈夫だった

買い出し、ゴミ捨ても勿論俺がやっていた。

家の掃除も基本的に俺が休みの日に俺がやっていたから、妻のやることは洗濯とお風呂掃除だけになった。


お風呂は一番最後に入るのが妻だから

洗濯は朝妻が顔を洗うのがお風呂で、前日に使ったバスタオルを使っていたから俺が洗濯を回すのは不可能に近かったからだ


そうして贖罪の日々を送っていった


だが、関係は少しずつ悪化していった