漫画「ドラえもん」の第9巻に「王冠コレクション」という一話があります。
物語は、スネ夫が、「切手」のコレクションを自慢しているところから始まる。
この「切手」のコレクション。
昔、流行りましたよね。
今でも、切手をコレクションしている人は、居るのでしょうか。
あまり聞かない気がしますが、僕が、知らないだけででしょうかね。
この時、スネ夫が自慢をしているのは、「月と雁」という切手です。
それが、こちら。
この切手。
ネットで調べてみると、高額の記念切手の代表だそうですね。
1949年、発行。
しかし、切手ブームの終焉、や、切手コレクターの減少などで、今では、この「月と雁」の値段も、随分と下がっているそうです。
やはり、欲しがる人が減れば、値段が下がる。
仕方が無い話。
さて、物語は、スネ夫の「切手」のコレクションに始まり、静香ちゃんが「シール」のコレクション、ジャイアンが「コイン」のコレクションを自慢する訳ですが、のび太には、何も無い。
そこで、ドラえもんに相談をしたところ、のび太は、以前、これといって理由もなく、「王冠」を集めていたことがあった。
そして、「流行性ネコシャクシビールス」で、この「王冠」を、コレクションとして、流行らせることにする。
この「王冠」というもの。
瓶の蓋として使われるものですよね。
なぜ、のび太が、この「王冠」を、たくさん、持っていたのかと言えば、当時、ジュースなどが、「瓶」で売られているのが普通だったからでしょう。
こちら、瓶に入ったジュースたち。
「コカコーラ」「ファンタ」「スプライト」などがあります。
僕が子供の頃、まだ、近所の駄菓子屋などでは、このように「瓶」で、コーラや、ファンタなどが売られていた。
僕も、買って、飲んでいました。
当時の友達が、口のところを指で塞ぎ、瓶を振って、中身を、吹き上げて遊んでいたのを覚えている。
炭酸ジュースなので、出来ること。
また、このような瓶のジュースを売っている自動販売機もあった。
栓抜きも、その自動販売機に付属していて、ジュースを自動販売機で買うと、その、備え付けの栓抜きで、王冠を外して、飲んでいた。
今では、このような、瓶でジュースを売るというのは、一般的ではないですよね。
やはり、ペットボトルに駆逐されたということになるのでしょうか。
それとも、瓶で売るとなると、何かと、不都合な理由でもあるのでしょうか。
飲み終わった瓶を、また、駄菓子屋や、酒屋に持っていくと、5円だったか、10円だったかを貰えたんですよね。
そうやって、瓶を回収していたのでしょう。
リサイクルという点では、良いことだと思いますが、今の時代、まともに、瓶を店に返す人が、それほど多く居るとも思えない。
こちら、コカコーラの王冠です。
何だか、懐かしい感じですね。