NHKで放送された「シーラカンス」の番組。

NHKスペシャルと、「ダーウィンが来た」の、二つでやっていましたが、どちらも、見てみました。

なかなか、興味深いもの。

 

 

潜水艇で、観察をしているのを見ていると、何時間も、一カ所に留まって、動かない。

その間、長時間、何も食べない。

やはり、深海という環境で、エサが少ないので、省エネ生活をしているのでしょうね。

しかし、シーラカンスが、エサを捕らえる瞬間も、撮影されていました。

 

普段は、ほぼ、動かないシーラカンスが、目の前を泳いでいく小魚に、とても素早い行動で、口を開き、飛びかかる。

目の前に、エサが来るのを、ジーッと待って、食事をしているようですね。

 

また、シーラカンスは、頭蓋骨が二つに分かれ、そこが、関節になっていて、上顎が、大きく、上に開きます。

これは、古代の生物の特徴だそうで、今では、このシーラカンスだけが持っているということ。

 

もう一つの特長が、「ヒレ」ですよね。

 

 

普通、魚のヒレは、身体に、直接、付属している訳ですが、シーラカンスのヒレは、まるで、手足のようなものの先に、付いている。

この、手足のようなものは、「肉鰭(にくき)」と呼ばれるそうです。

この「肉鰭」の中には、三つの骨があり、自由に動かすことが出来る。

 

ちなみに、生物は、進化の過程の中で、海中から、陸上に進出する訳ですが、その時に、四つの脚に進化をしたのは、この「肉鰭」だそうです。

陸上を四足歩行する生物は、この「肉鰭」を持つ海中生物から進化をしたもの。

 

生物の「進化」というもの。

とても、興味深いですが、なかなか、分からないことも多い。

 

個人的に、興味を持っているのが、昆虫の「羽」です。

昆虫の「羽」は、どこから、どう進化をして、ああいった「羽」になり、昆虫は、空を飛ぶことが出来るのか。

それが、とても、不思議です。

 

トンボ。

 

蝶。

昆虫の中でも、こういった「羽」の進化なら、分からない訳でもない。

(分からないことは、分からないのですが)

 

しかし、個人的に、最も、関心があるのは、こういった「羽」の進化です。

 

こちら、飛び立とうとしている「テントウムシ」の様子。

背中の殻を開いて、羽を広げ、今、まさに、飛び立とうとしている。

 

こちらは、「カブトムシ」の飛行の様子。

 

この「羽」を、普段は、身体の中にしまい、飛行をする時に、殻を開いて、羽を広げ、飛び立つ。

とても、不思議です。

なぜ、このような進化が、可能だったのか。

その点を、ぜひ、知りたいところ。

 

さて、人間は「哺乳類」ですよね。

 

この「哺乳類」の進化は、白亜紀の末、恐竜などが、大量絶滅をした後に、急速に、進んだということのよう。

つまり、地球の支配者だった恐竜が滅びなければ、哺乳類の繁栄は、無かった訳で、当然、人間が、地球上に登場することもなかったでしょう。

 

この「哺乳類」の進化について、藤子F不二雄さんのSF短編に「白亜荘二泊三日」という、面白い話があります。

 

 

父親、母親、娘、息子の、四人家族。

夏休みの家族旅行に、どこに行くのか。

 

父親は、白亜紀にある「白亜荘」への、二泊三日の旅行を、抽選で、引き当てていた。

家族は、大喜びで、白亜紀への旅行に、出かけて行く。

 

目の前を動き回る恐竜たち。

当然、過去の生物に干渉することは禁止されている訳ですが、父親は、内緒で、旅行のオプションとして「恐竜狩り」を付けていた。

「お父さんだけ、ズルい」

と、娘と息子の二人は、こっそりと、小動物を捕獲し、白亜荘の中にある「原子レンジ」の中に隠す。

 

しかし、「原子レンジ」の中の小動物は、母親に見つかり、どこかに逃げて行った。

 

その小動物の名前が「トリコノドン」という原始的な哺乳類。

父親は、「ああいうのが進化をして、人間になったんだよ」と、子供たちに話す。

 

つまり、子供たちによって「原子レンジ」の中に隠された「トリコノドン」が、その「原子レンジ」の中で、放射能を浴び、遺伝子が、突然変異を起し、人間への進化が始まった。

と、言うオチになる。

 

シーラカンスも、最初は、この白亜紀末の大量絶滅で、絶滅をしたと思われていたんですよね。

恐竜も、どこかで、生き残っていないものでしょうかね。