さて、古いパソコンに「Zorin OS」をインストールし、動かしてみていると、日本語入力をする時に、一々、設定を切り替えなければならない。
Windowsの時には、当然、キーボードの「カタカナ ひらがな ローマ字」の変換キーで、簡単に切り替わるので、「linuxとは、こういうものなのかな」と、しばらく、使っていたのですが、やはり、これは、単純な僕の知識不足でした。
YouTubeで「Zorin OS」の導入と初期設定の解説動画があったので、それを見ていると、「言語サポート」というものを、インストールしなければならないということ。
早速、「Zorin OS」を開いて、「言語サポート」を探し、実行。
YouTubeの動画と、自身がインストールをしたパソコンの画面とは映像に違いがあり、探すのに、少し、手間取りましたが、無事、日本語入力の変換が出来るようになりました。
そして、その開設動画では「ファイヤーウォール」の設定もしなければならないと説明があったので、同時に、「ファイヤーウォール」の設定もしてみる。
この「ファイヤーウォール」とは、自分のパソコンを、相手から守るためのセキュリティーですよね。
さて、この「linux」というOSは、「Windows」や「Mac OS」に比べて、セキュリティー面では安全だという話を、時折、目にします。
セキュリティ対策は、必要ないという話も。
果たして、これは、事実なのか。
もし、事実なのだとしれば、なぜなのか。
少し、ネットで調べてみる。
当然、「linuxは、WindowsやMacOSよりも安全だ」という考えもあれば、「それは、思い込みによる誤解だ」という考えもあるようです。
どちらが正しいのかは、全く、パソコンに関して素人の僕には、よく分からない。
基本的には、ここでは「linuxは、WindowsやMacOSよりも安全だ」という考えを紹介しようと思います。
linuxが、他のOSに比べて安全な理由は、一つは「シェア」の問題のよう。
つまり、WindowsやMacOSに比べると、linuxを使っているパソコンのシェアは、まだまだ、少ない。
linuxをデスクトップで使用している人は、Windowsの75パーセントに比べて、わずか、3パーセント。
そのため、ハッカーにとって、linuxのデスクトップを攻撃することは、あまり有益ではない。
そのため、このlinuxを標的にした「マルウエア」が製作されにくいという話のよう。
つまり、ハッカーにとっては、linuxを標的にマルウエアを作るよりも、Windowsを標的にしたマルウエアを製作する方が、遙かに、効率が良い。
linuxが使われているのは、多くがサーバーで、マルウエアもまた、そちらを標的にしたものが多い。
もっとも、だからと言って、セキュリティ対策は、linuxであっても、しなくても良いという訳ではないようです。
そして、linuxには、安全性を高めるための設計思想が存在しているということ。
一つは、「ユーザー権限」というもの。
このlinuxには、複数のレベルのアクセス権限があり、全てのユーザーに、コンピューターのファイルへのアクセスが制限される低レベルのアクセス権限が割り当てられるということ。
このため、マルウエアが拡散しづらくなるそうですね。
具体的には、linuxが稼働しているコンピューターが乗っ取れられても、マルウエアは、ルートアクセス権を取得できないため、システム全体にマルウエアが広がるということがない。
また、linuxでは、常に、各ユーザーが分離されているため、マルウエアがシステム全体に広がりにくいという面があるそうです。
一つは、linuxカーネル(OSの中核になる部分)が「オープンソースコード」であるということ。
一見、この「オープンソースコード」であるということは、悪意のあるプログラムを挿入しやすいのでは、と、考えられますが、実際には、世界中の多くの技術者が、自由に、その「オープンソースコード」を審査し、脆弱性を修正することを可能にしているそう。
そして、その「オープンソースコード」の変更は、常に、入念に審査をされているということのようです。
一つは、linuxでは、全てのファイル、及び、システムへのアクセスを追跡するログファイルを管理しているということ。
これには、失敗をしたログインの施行、変更、及び、セキュリティ上の問題が記録され、管理者は、この情報を利用して、セキュリティーへの事前対策を取ることが出来るそう。
また、Windowsでは、ファイル「.exe」「.msi」をダウンロード、インストールすることで、インターネットから、あらゆるソフトをインストール出来ますが、これは、重大なリスクをもたらすことにもなる。
一方、linuxでは、パッケージ管理システムを介して、ソフトウエアのインストールを管理。そのため、信頼の出来るものだけをダウンロードすることが出来るということ。
更に、linuxの「多様性」。
linuxには、数多くの「ディストリビューション」「パッケージングシステム」「メールクライアント」が存在し、逆に、Windowsは、同じテクノロジーを使った、一つの範囲内でしか動作をしない。
つまり、linuxでは、多種多様なものが使用されているため、ハッカーが標的にする個人にたどり着くことが、そもそも、困難ということのようです。
だから、そもそも、ハッカーは、linuxを狙わない。
もっとも、だからと言って、セキュリティー対策をしなくても良いという訳ではないということは、繰り返しておきます。
linuxのセキュリティに関する本を探してみると、やはり、サーバーでのセキュリティ対策が主流のようですね。
linux用のウイルスセキュリティソフトも無い訳ではないようですが、パソコンに入れるまでもないかなと思っているところです。