井上ひさしさんの小説「吉里吉里人」。
井上ひさしさんと言えば、恐らく、日本を代表する人気、有名作家なのでしょうが、なぜか、個人的に、あまり興味がなく、井上ひさしさんの小説は、ほぼ、読んだことがない。
しかし、この「吉里吉里人」は、とても、面白い。
なぜ、井上ひさしさんの小説に関心の無い僕が、この小説を読んでみようかと思ったのかと言えば、この「吉里吉里人」が、「第二回日本SF大賞受賞作品」だと言うことを知ったから。
物語は、東北地方にある小さな村が「吉里吉里国」として、日本から独立宣言をするというもの。
当然、日本政府は、この「吉里吉里国」の独立を阻止しようと、動き始めますが、「吉里吉里国」は、様々な手段で、それに対抗をして行く。
この本を読んだのは、随分と昔なので、ネットで内容を振り返ってみます。
公用語として「吉里吉里語」を使用。
金本位制を採用し、独自通貨「イエン」を発行。
食料は、自給自足。
高度な医療や、租税回避地(タックス・ヘイブン)を、世界各国にアピール。
わずかに残っている僕の記憶には、確か、世界卓球大会の開催というものもあったはず。
さて、少し、余談。
もし、この「吉里吉里国」のように、日本のどこかが、「独立をします」と宣言をすることって出来るのでしょうかね。
「吉里吉里国」のように小さな村ではなく、例えば、沖縄とか、北海道などが「独立をします」と言えば、独立をすることが出来るのでしょうか。
もっとも、簡単ではないのでしょうが、しようと思えば、可能なのでしょうかね。
それにしても、作家の想像力の凄さを感じます。