フィリップ・K・ディックと言えば、多くの作品が映像化をされている有名なSF作家ですよね。

個人的には、映画「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」など、大好きです。

そこで、昔、小説の方も読んでみようと思い、フィリップ・K・ディックの小説を、いくつか、読んでみましたが、フィリップ・K・ディックの小説は、何とも、読みづらく、分かり辛い印象でした。

もっとも、読解力のある人が読めば、相当に、面白いものなのでしょうが。

 

その中で、例外的に、面白いと思ったのが、「ユービック」です。

 

 

物語は、1992年という設定です。

この小説が書かれた当時は、遠い、未来の社会だったのでしょうが、今となっては、もう、30年も過去ということになる。

 

この物語社会の中では、「超能力者」と、その超能力を無効にする能力を持つ「不活性者」と呼ばれる人たちが存在をする。

そして、主人公の「グレン」という人物は、この「不活性者」を集め、警備会社を経営している。

それは、超能力者たちの行動から、社会の安全を守るため。

そして、月での超能力者に対処をするため、グレンは、不活性者たちと共に、月に向かうのですが、月に到着をした直後、グレンと不活性者たちは、事前に、それを予知していた超能力者が仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれ、グレンは瀕死の重傷を負う。

 

不活性者たちは、グレンを救うため、急遽、地球に引き返し、グレンを冷凍保存することになる訳ですが、そこから、異常な現象が起こり始める。

それは、「時間の退行」です。

そして、不活性者たちの周囲に、様々な奇妙な現象が起こる。

 

なぜ、そのようなおかしな現象が起こるのか。

そして、「ユービック」とは、何なのか。

 

もっとも、僕自身、この小説を読んだ時に、内容をちゃんと理解をすることが出来た訳ではない。

しかし、それでも、面白いと感じたのが、この小説です。

 

ちなみに、映画「トータル・リコール」は、1990年と、2012年の二度、公開をされていますよね。

どちらも見ましたが、やはり、1990年に公開をされた方が、面白いです。