アインシュタインの「相対性理論」は、あまりにも有名ですよね。
個人的に興味があり、いくつか、本を読んでみたものの、やはり、僕の頭脳では、ほぼ、理解をすることが出来ない。
数式などがいくつも書かれているような本は、とんと理解をすることが出来ないので、一般素人向けの優しい本を、いくつか読んだのですが、その中で、最も、良いと思ったのが、この本ですかね。
もっとも、僕の頭では、どれくらい正確な理解が出来ているのか、大きな疑問です。
しかし、自分なりに理解をしている、ごくごく、基本的なことを、いくつか。
もっとも、詳しい人からすれば、間違っているのかも知れませんが。
さて、この「相対性理論」が、なぜ、登場をしたのか。
それは、当時、大きな問題になっていた「光」に関する問題から。
この「光」というもの。
秒速、約30万キロという高速で進むのですが、誰が、どのような状態で観測をしても、必ず「同じ」速度だという不思議な性質を持つ。
これを「光速度不変の原則」という訳ですが、この「光速度不変の原則」と「ガリレオの相対性原理」を結びつけ、誕生をしたのが「相対性理論」です。
この「光の速度は、誰が見ても変わらない」という現象から、「ガリレオの相対性原理」を考えると、何と、「動いている人の時間は、止まっている人の時間よりも遅れる」という現象、そして、「動いている人の空間は、止まっている人の空間よりも、進行方向に向かって縮む」という不思議な現象を導き出すことが出来る。
これが「特殊相対性理論」です。
この「特殊」とは、「物質が、等速直線運動をしている環境に限る」という意味で、この一般的な宇宙空間の中では、そのまま、通用しないという意味で「特殊」だということ。
そして、この「特殊相対性理論」を、「一般的な宇宙空間」つまり「重力」「加速度」が存在する中でも通用する理論に発展をさせたのが「一般相対性理論」です。
この「一般相対性理論」の登場により、人類は、宇宙を知り、宇宙で活動をすることが出来るようになったと言えるのでしょう。
そして、「重力」によって、「時間」と「空間」が歪むことが、この「一般相対性理論」によって、証明をされることになる。
つまり「重力の強い場所に居る人は、重力の弱い場所に居る人よりも、時間が遅れ、空間が縮む」ということ。
そして、「相対性理論」は、「時間」と「空間」が、切り離すことの出来ない「時空」というものであるということも証明したことになる。
そして、「時空」は、絶対的なものではなく、観測をする人によって変化をするもの。
さて、何で、ここで「相対性理論」なのかというと、映画「インターステラー」の紹介をしたかったから。
クリストファー・ノーラン監督の映画「インターステラー」は、この「相対性理論」の簡単な性質を知っていると、より、楽しめるのではないですかね。
主人公のクーパーは、人類の未来のため、第二の地球を目指して、宇宙船で旅をすることになるのですが、地球に残した10歳の娘、マーフィーとの間に、大きな「時間」のズレが生まれることになる。
高速で飛行をする宇宙船の時間は、地球に残る娘の時間の流れよりも遅い。
約束をした再会を果たしたラストシーンでは、ほぼ、年を取っていないクーパーに対して、娘は、すでに老婆になっていた。
また、途中、ブラックホールの巨大な重力の影響のある惑星にクーパーが降りた時、惑星に居たクーパーの時間は1時間ほどしか経っていないのに、母船に戻った時に、待っていた乗員には20年の時間が過ぎていた。
とても面白く、感動した映画でした。
もし、将来、人類が、広く、宇宙で活動をするようになったとしたら、このような現象が、実際に、起きたりするのでしょうかね。