リドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックス主演で映画「ナポレオン」が公開されるそうですね。

監督、主演の名前を見ると、大いに、期待をするところですが、ナポレオンの生涯を、一本の映画にまとめることが出来るのか、大いに、不安もあるところ。

 

ナポレオンの一生を、簡単に。

 

1769年、フランス領のコルシカ島に生まれる。

1784年、パリの陸軍士官学校に入学。

1789年、フランス革命、勃発。

1793年、トゥーロン港での戦いで敵を破り、一躍、注目される。

1795年、パリで王党派の蜂起が起き、ナポレオンは、鎮圧に活躍。

      国内の軍司令官となる。

1796年、テジレ・クラリーとの婚約を破棄し、ジョゼフィーヌと婚約。

      イタリア方面軍の司令官に抜擢され、連戦連勝の活躍。

      ナポレオンは国民的英雄となる。

1798年、エジプトに遠征。

      しかし、フランス艦隊が、イギリス艦隊の攻撃によって壊滅。

      エジプトに孤立したナポレオンは、わずかな側近を連れ、パリに戻る。

      パリ市民の歓迎を受けたナポレオンは、クーデターを決行。

      統領政府を樹立し、実質上の独裁者となる。

      ナポレオンは、内政、外交、戦争に、獅子奮迅の活躍。

1804年、国民投票によって、皇帝の地位に就く。

1805年、フランス艦隊は「トラファルガーの戦い」でイギリス艦隊に敗北。

      イギリス上陸作戦は、中止に終わる。

1806年、イギリスを孤立させるため「大陸封鎖令」を出す。

1810年、ロシアが大陸封鎖令を破り、イギリスとの貿易を再会。

1812年、ナポレオンはロシア遠征を開始。

      しかし、フランス軍は、大敗を喫する。

1814年、追い詰められたナポレオンは、皇帝を退位させられ、エルバ島に追放。

1815年、エルバ島を脱出したナポレオンは、パリに戻り、再び、皇帝に。

      しかし、「ワーテルローの戦い」で、イギリスに完敗。

      セントヘレナ島に流される。

1821年、死去。

 

簡単に記しただけでも、これだけのこと。

果たして、一本の映画にして、どうなるのか。

 

さて、この「ナポレオン」の生涯を漫画にしたのが池田理代子さんの「エロイカ」です。

池田理代子さんは、あの「ベルサイユのばら」の作者でもあり、この「エロイカ」は、「ベルサイユのばら」の世界を受け継ぐものでもあるよう。

 

 

フランス革命後の混乱期に、ナポレオンという天才が登場したのは、何とも、不思議な巡り合わせですよね。

周辺諸国が、革命の波及を恐れて、フランスに襲い掛かった中で、ナポレオンは、祖国を守り、更に、ヨーロッパを席巻した。

 

ちなみに、ナポレオンの元婚約者、テジレ・クラリーですが、後に、ナポレオンの部下だったベルナドット将軍と結婚をすることになる。

そして、このベルナドット将軍は、後にスウェーデン国王に迎えられ、ナポレオンと戦うことになるんですよね。

何と言う、運命の皮肉。

と、言ったところでしょうか。