西村京太郎さんと言えば、「トラベルミステリー」が代名詞だと思いますが、僕が、初めて、西村京太郎さんの小説を読んだのは「名探偵シリーズ」です。
その時は、西村京太郎という作家が、どのような小説を書く人なのか、何も知らず、偶然、本屋の棚で見かけ、面白そうだと思って、手にしたもの。
この「名探偵シリーズ」は、「名探偵なんか怖くない」「名探偵が多すぎる」「名探偵も楽じゃない」「名探偵に乾杯」の四部作。
これらの小説には、イギリスのエルキュール・ポワロ、フランスのメグレ警部、アメリカのエラリー・クイーン、日本の明智小五郎と、四人の名探偵が登場し、一同に会し、事件の解決に挑みます。
ウィキペディアを読んでみると、この「名探偵シリーズ」には、様々な推理小説のパロディや、蘊蓄が取り入れられているようですね。
僕は、推理小説というものを、ほぼ、読まないのですが、それでも、面白く読めました。
さて、この「名探偵シリーズ」には、有名な名探偵が四人、登場をする訳ですが、こういう「有名キャラクター」というものは、勝手に、使っても良いのでしょうかね。
それとも、この小説を書くにあたり、それぞれに、許可を取ったということなのでしょうか。
第二作の「名探偵が多すぎる」には、アルセーヌ・ルパンと怪人二十面相も登場。
「ルパン」と言えば、日本人にとっては、やはり「ルパン三世」ですが、モンキー・パンチさんが、この「ルパン三世」を描くにあたって、「ルパンという名前を勝手に使って、大丈夫なのかな」と、編集者に言ったところ「この漫画が、フランスにまで知られるということは無いだろう」と言われたという話を、どこかで見た記憶があります。
しかし、今では、「ルパン三世」と言えば、日本を代表するアニメですよね。
当然、フランスにまで、その名前は聞こえているのでしょうが、多分、何も、クレームはついていないのでしょう。
シャーロック・ホームズなど、コナン・ドイルさんの他に、多くの人たちが物語に登場させているのでしょうが、一々、どこかに許可を貰っているとは思えない。
時代劇のキャラクターなども、他の人が、誰か、書き継いだりしてくれないものでしょうかね。
例えば「木枯らし紋次郎」や「眠狂四郎」などなど。