宇宙を舞台にした戦いを描いた小説を、もう一つ。
それは、ロバート・A・ハインラインの小説「宇宙の戦士」。
あの「機動戦士ガンダム」のアイデアの元になったことでも、有名ではないでしょうか。
もっとも、「宇宙の戦士」と「機動戦士ガンガム」に、物語の共通点は、何もありませんが。
昔、いくつか、外国のSF小説を集中した読んだ時に、最も、面白かったものの一つが、この「宇宙の戦士」です。
主人公は、ごく、普通の高校生。
何となく、高校卒業後は、軍隊に入ることにしたのですが、そこで、主人公は、軍隊の中で、最も、過酷で、誰もが行きたくないという「機動歩兵」に配属をされることになる。
過酷な訓練と、過酷な実戦を経験し、何でもない、普通の青年だった主人公が、一流のプロフェッショナルな「機動歩兵」の戦士として、成長をしていく姿を描く物語。
いわゆる「ファーストガンダム」のオープニング映像の中に、この小説が「原作」として名前が出ているので、それに気がついた時から、ずっと、気になっていた小説。
ネットで調べてみると、どうも、この「宇宙の戦士」に出て来る「機動歩兵」が身に付ける「パワードスーツ」が、「機動戦士ガンダム」の「モビルスーツ」のアイデアの元になっているよう。
また、ごく普通の青年、アムロが、様々な経験をして、一流の戦士に成長をして行く姿も、この小説と共通しているということになるのかも。
この「宇宙の戦士」は、ポール・バーホーベン監督が「スターシップ・トゥルーパーズ」というタイトルで映画にしましたよね。
この映画も鑑賞しましたが、あまり、面白いとは思わなかった印象。
何より「機動歩兵」の「パワード・スーツ」が登場しない。
ちなみに、「厳しい訓練風景」と言えば、思い出すのはスタンリー・キューブリック監督の「フルメタルジャケット」ですよね。
この「フルメタルジャケット」は、前半が、兵士たちの訓練風景。
後半が、ベトナム、市街地での戦闘。
兵士たちを口汚くののしる指導教官が、この映画の名物ですよね。
さて、ロバート・A・ハインラインは、アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークと共に「御三家」と言われているよう。
アイザック・アシモフは、「われはロボット」を読みました。
これも、なかなか、面白い。
このアイザック・アシモフが提唱した「ロボット三原則」は有名ですが、今、対話型AIが、世界で、物議を醸していますが、もしかすると、この「ロボット三原則」を必要とする世界が、現実に近づいているのかも知れないという印象。
また、アーサー・C・クラークは、何と言っても、「2001年宇宙の旅」が有名ですよね。
小説は未読ですが、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」は、名作ですよね。
この「2001年宇宙の旅」は、クラークの小説をキューブリック監督が映画にしたという訳ではく、二人の「共作」と言うことのようですね。
映画では、物語の解説のようなセリフが、全く、無いので、よく分からない部分も、かなり、ある。
小説を読めば、その辺りも、詳しく、文章で書かれているのでしょうか。
ちなみに、アーサー・C・クラークは「衛星放送」というアイデアを、世界で初めて、発表した人だそうですね。
アイザック・アシモフの「ロボット三原則」といい、SF作家の未来への想像力は素晴らしいです。