防火の神様 | ヒハ ノボル

ヒハ ノボル

発達凹凸ありの小学生男子の母です。
生まれは関西、ほぼ東北育ちで、今は関東在住。
漫画好き。最近の趣味は、フラワーエッセンス。

古いエネルギーに関する記事の途中ですが、今日はちょっと別のことを…。

 

体調不調から解放されて以来、私は定期的に、近くの気になる神社に参拝にいっています。

いくつかあるのですが、その中の一つが、愛宕神社です。

よく行くスーパーに行く途中、案内の石碑の前を通りかかるのですが、1年半ほど前までは気にしたこともありませんでした。

小学校高学年~高校まで、今はスーパーが建ってる場所ににあったアパートに住んでたのですが、そこから一番近いのがこの愛宕神社だったにもかかわらず、当時はこの神社のことは全く知りませんでした。

神社に行くには、細い路地を入るのですが、袋小路だったので、用がなければ行くことがなかったからです。

それでも何度かは確実に通ってるのですが、つい最近まで「神社あったっけ…」という感じ(^_^;)

実際、とても小さな神社です。

そのせいか、大きい通り沿いに案内の石碑(神社の名前のみ)はあるものの、神社の中には案内板もなく、始めはご祭神もわかりませんでした。

県神社庁のHPで、「火産霊神」と書いてあったものの、ピンと来ず。

火産霊神(ホムスビノカミ)、カグツチと同一神とされていて、、防火の神様と言われています。

ここから少し離れたところにもっと大きな愛宕神社があるのですが、そちらのご祭神も軻遇土神(カグツチノカミ)。

京都にある、全国各地の愛宕神社の総本社でも、やっぱり迦遇槌命 かぐつちのみこと )をお祭りしています。

しかしまあ、この3つの愛宕神社、全部カグツチの神様をお祭りしてるんだけど、全部呼び名や漢字が違っている…。しかも、この3つ以外にも呼び方があるっていうんだから、混乱します。

カグツチだけじゃないですしねぇ。他の神様だって、2つも3つも似たような、時には全然似てない別名があったりするので、ややこしいです…。

そんなこともあってか、調べた当初は、ほんと、なんでこの神社が気になるのか、全然わかりませんでした。

今もはっきりわかったわけじゃないけど。

 

近所、といっても、家を中心に3キロ四方くらいになりますが、結構な数の神社やお堂があります。今回のスーパーに行く途中とか、保育園に行く途中、街中に出る途中、自転車で移動してると、色々目についたのです。

で、片っ端から通りかかるたび参拝してたのですが、自然と数が絞られていきました。

今は、3つの神社だけです。

行かなくなった神社は、なんとなく寂れてる印象のある場所とか、「近くまで来たからお参りしていこうかな」と思ったのに、なぜか何度来てもうっかり通り過ぎてしまう…など、ご縁が感じられなかったり。

今回の愛宕神社は、最初来たときは、まさに「寂れてる印象」でした…。

台風の後だったせいもあると思いますが、落ち葉やゴミがあちこちに。

ゴミは砂に埋もれるなど、かなり長いこと放置されてると思われるものもあり、「お参りする人少ないのかな…」と思わずにいられませんでした。

とりあえず、葉っぱは量的に無理だったので、その他のゴミ、お菓子の包装紙がほとんどでしたが、それを全部拾って、お参りして、その日は帰りました。

それから、どれくらい経ったかおぼえてませんが、次に来たとき、ガラッと印象が変わってたのです。

なんだか、とっても綺麗。

地面は、きちんと掃いた跡がある。

もしかして、ほんとはいつもちゃんと掃除されてるんだけど、あの日はたまたま台風の後だったから?とも思ったけど、砂に半分埋もれたお菓子のパッケージや、古びた紙ゴミも確かにあった。やっぱりあの台風以降掃除されるようになったとしか思えない…。

それ以来、何となく気になって、定期的にお参りするようになりました。

それ以降、一度、ひとつふたつのゴミを拾ったり蜘蛛の巣を払ったことはあるけど、あとはゴミもなく綺麗に掃除されています。

それと、この神社では、、猫が迎えてくれるとか、夏場にはクロアゲハが現れたりと、ちょっと嬉しくなるようなこともあり。

あ、あとは鍵を拾ったこともあったなあ…。

「H622」と書かれた鍵。

とりあえず、石の上の目立つ場所に置いておいたけど、いつの間にかなくなってました。カラスが持っていったかな。そもそもカラスが落としていった気も…。

ともあれ、「神社で鍵」というのが気になって、エンジェルナンバー622調べてみたら、

 

必要なものすべてをもたらす鍵は、信じる心です。深く信じれば信じるほど、奇跡に気づき、それを体験できるでしょう。
この数字は、天使からの力強いメッセージです。すべてうまくいくという信念を持ち続けるように言っています

 

ということが書かれてました。

小さな出来事ではありますが、この神社に参拝していて、そういうささやかなことが嬉しかったのです。

それと不思議なことに?他の参拝者と一緒になったことが一度もない!

そのくらい人通りも少ない場所ってことなんだと思いますが(^_^;)

通り沿いの住民と思われる方や、通りのどん詰まりが高校の裏門なので、そこに通ってる生徒さんと、たまに行き合う程度です。

 

それはおいといて。

少し前に、愛宕神社にも関連する、ちょっと気になる情報に目が留まったんです。

神社のことなど、いろんな情報を提供してくださるブログサイトの、とある記事でした。

 

「防火の神様=噴火を鎮めることに由来するのでしょう」ということ。

天の岩戸と噴火の歴史(秩父・仙台まほろばの道)

 

防火といえば火事のこと、と単純に思っていたので、「噴火」に由来するというのがすごく衝撃的で、そしてすぐに愛宕神社のカグツチを思い出したのです。

もしかして、カグツチも?

そう思ってネットで調べてみたら、そういう情報に行き当たりました。

火神の出現 巨大噴火で誕生した火の用心の神さま(桃山堂)

 

こちらの記事では、1920年に出版された「火神の出現」という本の紹介をしてくださってるのですが、この本では、カグツチと、カグツチの首を切った剣の刀身から生まれた6柱の神は、火山の噴火の様子を表している、とのこと。

神社にお祭りされてる神様の首を切った?とびっくりされる方もいるかもしれませんが(私がそうだったから)、日本神話には結構その手のエピソードがあるんですね。

というか、日本神話に限らず、世界の神話も同じみたいです。たとえば、カグツチの父母の話は、ギリシャ神話のオルフェウスの話との類似が有名です。(首切りは出てきませんが)

 

簡単に説明すると、カグツチは、日本の国生みをしたイザナギ・イザナミ夫婦の間に生まれた神様なのですが、この神は火の神様だったのでイザナミは出産時に大やけどを負って、それが元となり、しばらくして死んでしまいます。

最愛の妻を失い怒った夫のイザナギは、「天之尾羽(アメノオハバリ)」という剣でカグツチの首をはねてしまいます!

すると、その剣の剣先からカグツチの血液が滴って岩にあたったとき、

 

 石折神(いはさくのかみ)

 根折神(ねさくのかみ)

 石筒之男神(いはつつのをのかみ)

 

の、3柱の神が生まれました。

そして、剣の根本から血液が滴って岩にあたったとき、

 

 甕速日神(みかはやひのかみ)

 樋速日神(ひはやひのかみ)

 建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)

 

の3柱の神が生まれました。(名前…舌噛みそうで、気が遠くなります)

それから、血液だけでなく、身体からは8柱の山の神様も生まれます(古事記)。

 

ちなみに、ギリシャ神話との類似について。

日本神話で、このあと夫イザナギは、黄泉の国まで死んだ妻イザナミに会いに行きます。でも、腐敗した姿を見られたイザナミは恥をかかされたと激怒し、最終的に2人は離別します。

ギリシャ神話のオルフェウスも、死んだ妻エウリディケを取り戻すために冥界に行ったものの、結局「地上に出るまで後ろを振り返らないこと」と言われていたにもかかわらず、不安から思わず振り向いてしまい、妻と別離。

似てますね。

こうした、別な神話との類似は、日本神話とギリシャ神話だけではなく、他の神話同士の類似も多々あります。神話だけでなく、キリスト誕生のエピソードとエジプト神話の類似もあったり。

こういうことを突き詰めてみるのも、面白そうです。

 

話がそれましたが、火山のこと。

「火神の出現」の作者は、なぜカグツチの死体が(8つの)山となったのか、というのが気になっていたそうで、そんなときたまたま目にした地質学誌で、

 

「ホド  火口の事を云ふ。火の処「ホノド」と云ふ事なるべし」

 

とあるのを見て、女性の陰部(ホト)と火山とのつながりを確信したということです。

さらに、作者には鋳金家の友人がいて、その人物から、鍛冶も鋳物師も、フイゴの火を熾すところを「ホド」ということを教わったそうで、火山だけでなく金属加工のための「火」との関連にも注目していたようです。

ともあれ、そう考えると、女性(イザナミ)の陰部を火口とするなら、出産時に大やけどを負わせた赤ん坊・カグツチはマグマということになるでしょうか。

そして、首をはねられたカグツチの赤い血液から生まれた6柱の神様たち、これは

 

 石折神(いはさくのかみ)磐根を破り裂くをいふ事にて噴火の初程をいへるなり。

 根折神(ねさくのかみ) ↑に同じ

 石筒之男神(いはつつのをのかみ)…岩石砂土の迸出をいへるなり。

 

 甕速日神(みかはやひのかみ)…偉大なる火勢をいへるなり。

 樋速日神(ひはやひのかみ)…溶岩流を樋にたとへたるなるべし。

 建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)…猛威を示せる大音響を雷に比していへるに似たり。

 

「以上みな噴火の猛威なる勢を説けり」としているそうです。

イザナミ(女陰)~カグツチ~6柱の神、これらを合わせて火山の噴火とその猛威を表現している…ということなんですね。

この記事を書いた方は、ご自身でも『火山で読み解く古事記の謎』という本を書かれていて、さらにいろんな角度から火山にまつわる伝承について、検証してくださってるようです。

いずれ読んでみたい…。

 

 

 

 

 

気になる愛宕神社と、火山との関連。

上記のようなことを調べていたとき、さらに不思議な偶然の一致がありました。

昨年12月半ばのことでしたが、私がネットにかじりついてカグツチの記事を読んでたとき、テレビを見てた夫が突然、

 

「こんなとこにも伊達氏が行ってたんだな~」

 

と言ってきたんです。

えーい、今はテレビどころじゃない!と思ったけど、無視するのはアレなので、テレビに目を向けたところ…。「火山灰」という言葉が聞こえて、え、火山の話題?とびっくりしたのです。

ちょうどNHKの「歴史秘話ヒストリア」をやっていて、その日のタイトルは『北の大地に夢をひらけ!お殿さまの北海道開拓史』でした。

伊達政宗の一族で腹心だった伊逹成実(だてしげざね)の子孫が、明治維新の頃に北海道開拓に一か八かの活路を見出し、苦労の末、小豆や甜菜の栽培で成功していく…という話。

私が見たときは、噴火を繰り返す有珠山からの火山灰が、伊達一族の農業の最大のネックだった…ということを説明してるところでした。

昭和新山のことは学校の先生の雑談で知ってましたが、この土地と伊達家が関わってたことは、このとき初めて知りました。

そして何より、カグツチの噴火のこと調べてたら、同時に北海道に行った伊達氏と火山のお話をテレビでやってたという…。

そういえば、近所の小さな愛宕神社、これは創建年代は不明ながら、伊達政宗による創祀と言われています…。

まあ、仙台にある神社なら、伊達家が関わってる確率高いですけどね。

でも、この日の火山シンクロにはびっくりしました…。

 

 

まとまりのない話になってしまいましたが。

先日の、草津本白根山での噴火のニュースを見て、先月のこの出来事を思い出したんです。

2018年には、自然災害も含め、いろんなことが起こるだろうと言われてることも。

心配しすぎてもしょうがないとは思いますが、本当に色々起こるみたいだな…と感じずにはいられませんでした。

 

備えあれば 嬉しいな

 

ちびまる子ちゃんカルタで、昔こんなのがありました。

ひらがな一文字置き換えるだけで、「憂いなし」→「嬉しいな」に!

より明るい印象の言葉になってて、子供ながらに「面白いな~」と思いました。

この他おぼえてる札は、「ラーメンを たべて嬉しい のこり汁」

「あ」から「ん」までの札で、おぼえてるのはこの2枚だけ(笑)

ラーメンの汁は全部飲まない派だけど、どっちにも「嬉しい」の二文字が入ってることに注目したい今日この頃です…。