なんと、前の記事から2か月たってしまいました~~~!!
ブログに書きたいこともいっぱいあるのですが、気が付いたら2か月以上…。
なんといっても、仕事が忙しくなったのが一番の原因です。
人手が足りなくて、時間が延長になり、保育園に迎えに行く時間も遅れがち。
最初のころは、園のフェンスにしがみついた息子が「おがあざぁぁぁん」と泣きながら待ってたりして、もう辞めたい…と思い詰めたときもありましたが、今は落ち着いてます。
でも、忙しいのは変わらずで、平日は特にクタクタになって、夜は寝かしつけながら自分も大抵寝てしまいます。
とまあ、言い訳はこのくらいにして。
書きたいことは色々あるものの、今日のところはつい先日の出来事を。
タイトルにもあるとおり、最近ムシづいてる…って、虫のことなんですが。
2か月前はやたらカラスが目についてたんですが、最近は昆虫です。
特に、火曜にはセミの羽化を見る機会がありました。
その日は雨がふっていたので、自転車のときは通らない道を通って、息子と保育園からの帰り道。
雨に濡れて、炭のように黒々と濡れている木の幹に目をやりながら歩いていると、セミの抜け殻が目に入ったんです。
その数日前、以前から気になってた神社に家族でお参りした帰り道、やはりセミの抜け殻を見つけて持ち帰ったんですが、それを息子がとても気に入っていたので、仲間ができるからともう一つ持って行こうと思ったんです。
で、手を伸ばしかけたところ…。
動いとる───────(゚ロ゚;)!?
そう、抜け殻じゃなくて、まだ入ってたんです。
柊みたいにトゲトゲした葉につかまって揺れながら、モゾモゾ動くセミの幼虫をしばし凝視。
持って帰ったら羽化を見れるかも…。息子も大喜びだろうし。
本来は自然に任せるのが一番なんだろうけど…。
でも、雨ふってるし、柊っぽい葉っぱはユラユラ安定感無さそうだし…。
ぐるぐる考えてたところへ「おうちに連れていこう!」という息子の一声で、決めてしまいました。
ネットで調べると、つかまりやすい場所を自分で選んで、そこに止まって羽化し始めるとのことでした。
わが家には、少し前に友人からもらったカブトムシとクワガタがいるんですが、その虫かごに入っている枝がちょうど良さそうだったので、土の中でお休み中の彼らから拝借して、植木鉢に豪快に刺して場所をつくり、そこに幼虫君を止まらせてみました。
お腹の脇の、羽が仕舞われてる部分が緑色をしていて美しい…。
しばらく登ったり降りたり、植木鉢の縁を進んだりしながら、とある場所でようやく停止。
ちなみに、↑の写真の下の方に写ってる、柊と思われるトゲトゲの葉、これに載せたまま、うちに連れてきました。
うるさかったり明るいとかわいそうだと思ってそのまま放置し、私と息子は別の部屋で晩御飯を食べていました。
で、食べ終わるころふっと隣の部屋の幼虫君を見ると…。
なんか、さっきとシルエットが違う!!
そう、さっきから30分くらいしかたってないのに、脱皮が始まっていたんです!!
2人で慌てて、観察しに行きました。
これは、脱皮が始まったことに気づいて5分ほど経ったとき。
この状態でぶら下がったまま、しばらく動かなくなってしまいました。
力尽きてこのままスポッと抜けて、下に落ちちゃうんじゃないかと心配しましたが、ネットの動画で確認して、正常なプロセスだとわかりホッとしました。
途中、夫も帰ってきて、親子三人で写真とったり動画とったり声援を送ったり…。
しばらくすると、腹筋?を使って起き上がり、抜け殻にしがみつくことができました。
ここからはただじ~~っとして、羽が伸びて乾くのを待つだけ。
半透明の緑色の羽がすごく綺麗です。しばらくすると…
すっかりアブラゼミっぽくなり(まだうっすら緑色の羽だけど)、しがみついてた抜け殻から移動できるように。部屋の中で飛んでしまったら可愛そうなので、この段階で外に出して、木の傍に植木鉢ごと置いてきました。
幼虫君には迷惑だったと思うのですが、本当に貴重な経験でした…。
もらったカブトムシとクワガタといい、このセミの幼虫といい、最近やたら虫とご縁があります。
息子の保育園のクラスにもカブトムシがやってきたそうで、クラスのみんなでお世話してるそうです。
この数日前にも、よくお参りする神社に行ったとき、歩いていてカナブンの死骸を見つけてちょっと動揺してたら、お参りのあとで、同じ種類のカナブン(緑色のやつ)が元気に動いているのを見てホッとしたり。
トンボも良く見るのですが、こないだ自転車をこいでたら、突然目の前に現れて、ついて来いと先導するように前を飛んでいったり。
セミの幼虫を見つける数日前に、抜け殻を見つけたとき「抜け殻だけじゃなく、一度でいいから脱皮のシーンを見たいよな~」なんて考えていたところだったので、バンザ~イという感じでした…。
いずれにせよ、持ち帰ったことで何かあったらいけないと心配してたんですが、脱皮を終えて木の傍に置いてきた次の日の朝、五時前に目が覚めてから見に行ってみると、下に転がってることもなく姿が見えなくなっていたので、無事飛んで行ったのだと思います。
この記事書きながら急にセミの声も聞こえたので、怒ってはいないと思うんだ…多分(^_^;)
ここからは余談というか、私の思い込みみたいなものなのですが…。
後になって、セミの幼虫を見つけた場所のことを思い出して、調べたことがあるんです。
まず、モゾモゾ動いていたのが、柊(に似た)葉の上だったこと。
そして、その柊の木を覆うように立っていた木、これは多分糸杉の仲間だと思うのですが、
印象派の画家ゴッホが好んで描いたことで有名な木で、日本には自生はしてませんが、庭の生垣などでよく見かける木です。
この糸杉、日本で生えてるのはあまり高い木はありません(というか、糸杉にもいろんな種類があるようなので、多分種類が違う)が、ヨーロッパで見かけるものはかなり高さがあって、いろんなところに植えられてるみたいです。
そしてこの木は、上に伸びていく際に螺旋を描くようにして枝を伸ばしていくそうなんですね。
(ヒノキ科の植物には、葉がらせん状に配置されてるものがあるそうなので、そういう種類のものは、らせん状に伸びていくのかな…)
ゴッホの絵を見ても、ねじれてるというか、うねってるのがよくわかる描き方をされてます。
私は、以前からこの糸杉がとても気になっていました。
らせん状に伸びる…というのに引っ掛かったというか。
コレ↓、セミの幼虫君を捕獲した木の隣の隣くらいに生えてる、同じ糸杉の仲間と思われる木です。(幼虫君が居た木は根本の形が崩れてるので)
らせん、何となく伝わりますでしょうか。
そして、セミの幼虫君が居た場所↓
わかりにくいですが、中央の幹は糸杉のもので、その根本付近から柊が生えていて、トゲトゲの葉っぱをつけています。幼虫君は、大きな糸杉(の仲間)の木に覆われた、柊の枝の上でモゾモゾしてました。
以前から気になってた糸杉の葉に囲まれるようにして、セミの幼虫が羽化しようとしていたということに引っ掛かって、改めて調べてみたらですね、糸杉というのは、西洋では「死の象徴」とされてるそうなんですね…。キリストがかけられた十字架、あれが糸杉で作られたものだったという伝説もあるんだとか。
ヨーロッパでは至る所で糸杉の並木が見られますが、「死の象徴」ということもあって、墓地にも多く植えられているそうです。
で、柊についても調べてみたら、これは糸杉の「死の象徴」とは逆に「永遠の命」を表すものとされてるそうです。常緑樹で枯れないから、というのが大きな理由らしいです。
また、柊はクリスマスのリースにも使われますが(これはセイヨウヒイラギで、日本の柊とは違うんですが)、こっちの場合はトゲトゲしたヒイラギの葉が、十字架にかけられたキリストの頭に被せられた、「イバラの冠」を連想させること、またセイヨウヒイラギの赤い実がキリストの血を表す…などの意味があるそうで、ヒイラギもまた、キリスト教に関係があるということでした。
ま、柊に関して私が調べる前に思ったことは、「確か節分のイワシのアレだよな」というものだったんですけどね。日本的にはまずそっちですよねえ。
ともあれ、「死の象徴」とされているという糸杉と、「永遠の命」をあらわすとされるヒイラギ。
この二つの植物が重なり合う場所で羽化しようとしていたセミ。
何かのメッセージと思えて仕方なかったのでした…。
神社のお参りのときに見たカナブンも、元気なのと死骸をほぼ同時に見たことが気になってたし。
さらに、このことを調べてて思い出したのが、ここ1,2週間の間に何度か繰り返された息子とのやりとり。
何かのきっかけで「死」の話になり、興味を持ったらしい息子が何度か「死んだらどうなるの」という質問をしてきたんです。
死というものをちゃんと理解できてるのかどうかわからないながら、私は「死んだら体は動かなくなって、そのうち無くなってしまうんだけど、体に入ってる魂は無くならないんだよ。だから、魂は死なないよ」みたいなことを話していました。
そのタイミングでのセミの羽化。そして、糸杉(死)とヒイラギ(生)だったのです…。
見えない世界から、頑張れ~と言ってもらってるような、なんだか心強い思いがしたというか。
とにかく、色んな意味で印象的な出来事でした…。
ということで、しばらく忙しい日が続きそうですが、今度はあまり日を開けずに更新したいなあと思いつつ…。
本日はこれにて!