香港の人は、不満があれば何でも言われます。

少なくとも、日本人が仏教を話すことに関しては、

自分達より分かっていない者が偉そうに!という

気持ちが強いので、なかなか耳を傾ける人はあり

ませんでした。


その中、彼らのテストに合格し、それから5日間連続

で法話を依頼されました。


<1997年11月23日>

★参詣者爆発!

 19日から5日連続の法話で、参詣者が増えてきました。

 今日までの、本願念仏会での法話の状況です。
   
 11月19日   朝10時~夕方     在家   4名
 11月20日   午後4時~7時     在家   8名
 11月21日   午後2時~5時      寺  11名
 11月22日   午後3時~5時      寺  15名
          夜7時半~ 9時半     寺  20名
 11月23日   午後3時~5時      寺  32名
 
 連続5日間で、今日は、30名を突破しました。

片言の北京語で、やっとやっとで話したためか、体重が
5キロ減りました。
 
 「今まで、ぼやけていましたが、今日はじめて、阿弥陀仏
の本願がはっきり分かりました。」と、2時間かけて、中国に
近いところから来る人が言いました。この人は、2日目から
皆勤です。

特に昨日は、感激したらしく、
「本当に私は嬉しくてなりません。帰依してもいいですか。」
と、膝をついて(香港では僧侶に感謝する時こうする)
拝んだのには、驚きました。
 
3日目が、終わったとき、責任者で今回御縁のあった人が
言ってきました。
 
「私は、まだ信心決定していませんでした。今日、はじめて
分かりました。今まで、頭だけでした。香港で、一番よく、
弥陀の本願分かっているのは自分だ、と思っていたのに。
本当に誤解していました。」
と、喜んで、言われるでは、ありませんか。
 
★無条件の救いではないの?

 ところが、非難する人もおり、皆に、私の話が間違って
いると法話中にも、回りの人に、耳打ちしながら、言い
ふらす女性には、困りました。英国生まれの28才の香港
女性ですが、私が中国語の言い方が分からなくなると、
「あなたの発音分かりません。英語で言いなさいよ」と
最後列から、大声をあげる等、非難の急先鋒でした。
 
 特に、問題にしていたのは、
「今まで、台湾の僧侶から弥陀の本願は無条件、と、
聞いてきたのに、信心決定しなかったら、助からないなら
無条件ではない。あの日本人は間違っている。字の分から
ない人、聞法する時間がない人は、助からないということ
になる、おかしい。」

と、皆の前で、ものすごい剣幕で言ったのには、少々驚き
ましたが、同調する人が、数名、出てきました。

 4日目、私に不信を持つ人たち(20代30代女性4人)
から、話の途中にもかかわらず、大きな声で、問題提起が
なされました。

 「今まで、念仏だけで、誰でも救われると聞いてきた。
無条件だと聞いてきたが、あなたは、信心決定せねば
助からんというが字も読めない人、仕事が忙しくて聞けない
人は、どうなるのか。信心決定という条件をつけている
じゃないか。あなたは間違っている!」
 
と、頭から私を間違いと決めつけ、罵倒し、回り中を巻き
込んで、非難攻撃が始まったのです。ヽ(`Д´)ノ