<2009年5月2日>

★黄夫人(御主人が福井大学に留学)

今日は、午前中は仕事の何さんは、昼からしか

御縁がないので、黄さんの奥さんに、一対一で法施を

しました。

11年前、5月クチンの寺で5日間、12月も別の寺

でしたが、3日間、法話をさせて頂きましたが、

その時、全日程参加されたのが、黄さんと、その

奥さんでした。黄さんは、70年代に福井大学に

留学しておられ、日本の有名企業の現地法人で人事

の責任者をしておられました。11年前は、仏法を大変

喜ばれ、終了後もボルネオのジャングルを案内して

下さったり、とても元気な方でしたが、残念なことに、

10年前に、亡くなっておられました。50代で、くも膜下

出血で、「頭がフラフラする」と言われてから、30分で

亡くなったとのことでした。当然ですが、残された家族の

ショックは、大変なものでした。

4人の子供さんをかかえ、一人残された奥さんの苦労

は想像に余りありますが、生命保険も少しかけていた

そうですが、一生懸命、仕事をされ、長女は、

クアラルンプールの大学院で勉強中、次女は、モスクワ

の大学の医学部に在学中とのことです。長男は、身体に

障害があり、20才になりますが、寝たきりです。次男は、

高校1年生で、今回、2日とも御縁があり、ビデオ御法話

をお母さんと共に一日分、すべて、聴聞していました。

このたくましさは、どこから来るのか、驚きますが、

ここでも、華僑の凄さを垣間みた思いです。


★「私達を助けるために、来て下さったのよ」

その黄夫人が、言われました。

「私は昨晩、息子に言ったのです。チャイナタウンさんは、

私達を救う為に、わざわざ日本から来て下さったとしか

思えない。なぜなら、もし教えてもらえなかったら私達は

阿弥陀仏の名前は知っていても、どうしたら阿弥陀仏に

近づけるのか、全く分からなかったからです。色々な

お坊さんの話を聞きましたが、念仏はすすめますが、どう

したら『往生極楽』できるのか、誰も教えてくれませんでした。

また来てもらえるなんて思ってもみませんでした。本当に

有難いことです。」と。

香港から世界のチャイナタウンへ(浄土真宗親鸞会講師の記録)-何さん宅1
(何さん宅での2回目の法話でした。)

何さんも、やはり台湾の同じ大学を卒業された、同僚を新た

に1人誘われ、夜8時から、2回目の御法話を開かれました。

参詣者は、メンバーが1人、入れ替わって、昨晩と同じ8名

でした。(写真を撮っている人を入れたら昨晩も8名でした。)

皆さん、真剣に聴聞され、「高森先生のお話は、本当に、

詳しいですね。誰でも分かるように、何度も何度も繰り返して

教えて下さり、素晴らしいお話ですね!阿弥陀仏の御心が

全部分かっておられるから、ここまで詳しく、弥陀の本願を

説いて下さるのでしょう。是非、いつか日本へ行って、直接、

聞かせて頂きたいです!」と、最後に何さんは言われました。