<1998年2月6日>

★因果の道理

 今日は、香港光寿中心(18番館のようなところ)にて、続けて

 参詣している人達に、午前午後と4時間かけて因果の道理を

 話しました。

 勿論、以前も話していますが、まだまだ、詳しくできていません

 でしたし、その時ご縁のなかった人もありましたので。
 
 「私たち中国人は、小さい時から、因果の話は何度も聞いて

 いますが、表面しか知りませんでした。こんなに深いものとは

 知りませんでした。」

 と、最年長の方が、言われるのですから、他の皆さんの反応は

 すごいです。
 
 中国国境に近いところから、毎回2時間かけて通う女性は、

 「因果とは、こういうことだったのですか、今日は、本当に嬉

 しいです。言葉は知っていましたが、内容は、全く分かって

 いませんでした。これから、光に向かってがんばります。」

 この人は、中国で苦しい生活をしていたのですが、香港に

 やって来て、生活は中国よりはよくても、やはり苦しい環境の

 中、求めている人です。
 

★種瓜得瓜 種豆得豆

 香港中文大学の授業で、先日、こんなことを習いました。

 「種瓜得瓜 種豆得豆」

 どんな意味かお分かりですか?
 
 かぼちゃの種を蒔けば、かぼちゃがとれる。大豆の種を蒔けば

 大豆がとれる、ということです。
 
香港から世界のチャイナタウンへ(浄土真宗親鸞会講師の記録)-市場1

 教科書に出てきたのですが、中国では、日常的に使われる表現

 で、皆知っています。

 実は、「王舎城の悲劇中国語版」でも、フルナ尊者が、牢獄の中

 の、ビンバシャラ王に、因果の道理を話す場面にも出てきます。
 
 教授が、どんな意味か聞いても、誰一人答えられません。

 勿論ここは、私の出番です。

 「善因善果 悪因悪果 自因自果」のことだと、詳しく話すと、

 教授は、大変満足してくれましたが、他の学生はどうか?
 
 日本から来ている交換留学の女性(大学3年)いわく、

 「そんなこと当り前じゃないですか。どうしてわざわざ教える

 必要があるんですか?」
                  (゜o゜) エッ
                 
 この発言には、驚きました。彼女は、大学の宿舎に住んでいる

 ので、10分もあれば、教室に来れるのに、ほとんど毎日遅刻し

 時には無断欠席、さらに授業中も私語が多いのです。
 
 三歳の童子もこれを知るが、八十の翁もこれを行うこと難し、

 言葉は知っていても、当り前のことが全く分かっていないのは、

 君でしょ~、と言いそうになりました。

 同時に、自分のことは何にも分かっていないのが、自分だと

 彼女を通して反省しました。
                  (^^;; ヒヤアセ