昨日2月3日の「5日連続の北京語法座」で、香港の人達が

言ったことに若干、解説を加えます。

親鸞聖人の教えを世界の華人へ-香港島夜景(山本哲志氏提供)
(富山県:山本哲志氏提供)

★字の分からない人?

「字の分からない人、聞法する時間がない人は、助から

ないということになる、おかしい。」との28才の女性の発言

ですが、日本では想像できないでしょうが、香港には字の

読めない人がまだかなりあります。

特に、年配の方で、小さい時に、親と一緒に共産中国から

貧しさからのがれるため、自由な香港へ来た人が多くあり

ます。その後、その人達は、教育を受ける機会もなく、馬車馬

のように働き、やっと生きてこられたのです。

だから、働かないと食べてゆけず、聞法する時間的余裕が

殆どない人が、今も、やはりあるのです。


★華僑とは?

ちなみに、東南アジアの各国で活躍する華僑のことは、

皆さん聞かれたことがあるでしょう。

ところが、もともとは中国内では貧しくて生活できない人達

が、粗末な船に乗り、難破覚悟で、命からがら、フィリピン、

タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア等へ渡ったの

でした。中国系の人は勤勉で、もともと優れた人たちですので

移民した国で段々、財を蓄え、力を持つようになったのでした。

シンガポールはその象徴でしょう。


1965年、わずか44年前にマレーシアから独立したこの国は

海外に渡った中国人がつくった国と言って過言ではありません。

これが如何にすごいことか、また書く機会があると思いますが、

海外に渡った日本人がどこかに国をつくったことがあるか、考え

れば分かります。

中国の人達の並外れたたくましさには、学ぶべきところが多い

ですね。グッド!