最近無性に父と語りたくて仕方がありません。
父はお酒が好きで一晩で10万散財するような人でした。
お酒、ギャンブル、浮気と、夫としてしてはならない全ての条件を満たしていました。
当然、子供は全員母の味方でしたし、父もそれは痛いほど分かっていたと思います。
でも自分が夫婦間の問題で苦しみ、ふと思うのです。父も父で苦しんでいたのではないかと。
私が20代のときに54歳の若さでこの世を去った父。お葬式で聞くのは「本当にいい人だった」という言葉ばかりでした。
だからと言って父の生きざまを肯定するつもりはありませんし、また、父の両親の育て方や母を責めているのではありません。母はそんな父に25年寄り添い、気が狂うこともなく、子供を虐待することもなく、立派に私たちを育ててくれました。それには本当に頭が上がりません。
ただ、今になって思うのです。
私たち夫婦と同様、父と母もまた、愛情表現の仕方を知らなかったのではないかと。
そう思うと、無性に父と語り合いたくてたまりません。
次の週末、お酒を片手に父のことを想おうと思います。