先日、長崎県の樺島灯台訪問時の写真を再アップしたが、今日は同じく長崎県の伊王島灯台の写真を再アップしてみたい。

伊王島灯台は明治初期、英国人灯台技師ヘンリー・ブラントンによって造られた条約灯台の一つである。

伊王島はかつては炭鉱の島として栄えたが、2011年に長崎市香焼町と伊王島町沖ノ島を結ぶ伊王島大橋が完成してからは、車での行き来が便利になり、近年温泉施設を中心とした観光リゾートの島として再開発が進んでいるらしい。

長崎駅南口のバス停から伊王島ターミナル行きのバスに乗る。

バスに揺られる事、約50分で終点の伊王島ターミナルの停留所に到着。

 

 

島内は大人100円で乗れるコミュニティーバスが巡回しているが、次の乗車まで時間があるため、伊王島灯台までの約2.4kmを歩く事にした。

 

                コミュニティーバスのターミナル前バス停

 

                   小島(右端)と伊王島海水浴場

 

 

約40分で伊王島灯台のある灯台公園に到着。

この日は天気も良く、多くの観光客が灯台公園を訪れていた。

 

 

公園内には所々に伊王島灯台に関する案内板が設置されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               手前は伊王島旧灯台(灯明台)の基礎石組

 

 

灯台の父と言われる英国人ヘンリー・ブラントンがここに灯台を建設する前に、既に鉄造六角形の灯明台があったらしい。

灯台記念館内の資料によると、伊王島旧灯台(灯明台)は慶応4年(明治元年)の6月に完成したとの事。

ブラントンがこの地を視察したのが明治元年12月、その後、初代伊王島灯台を建設したのが明治3年(初点灯は明治4年)である。

「これはまずいことになった・・・。伊王島に灯台は2つは要らぬ。ええい、壊してしまえ!(注:筆者の妄想です。)」

かくして、ブラントンは出来たばかりの真新しい灯明台を撤去し、その跡地に初代伊王島灯台を建設したのであった。

初代伊王島灯台を建設するに際し、デザインを元の灯明台と同じ六角形の姿にした事は、せめてものリスペクトの表れであったのかもしれない。

 

 

 

 

帰りはコミュニティーバスに乗り、伊王島ターミナルまで戻った。