こんにちは! 塾長です。
前回の記事に読者様からコメントいただきまして、日々更新しながらも「誰かの役に立てているだろうか?」と不安に思うときもあるので、このようにメッセージいただけると励みになります!
今回は船にやって来た珍客のお話です。
船にやってくるのはお魚だけではありません。海鳥もよくやって来ます。操舵室にいると、船首にカモメが止まるのを見ることは多いですが、たまに珍しい鳥が来ることもあります。
私の乗っていた船は防弾仕様になっていたので、甲板の通路の一部が鉄板で覆われています。通路前方に扉がついていますが、航海中は閉めてしまうので、通路の先は完全に行き止まりになってしまいます。
あれは、東シナ海を走っていた時でした。たしか石垣島を出港したあとだったと思いますが、甲板で出港作業の片付けをしていた若手職員が何やら賑やかな様子。どうしたのかと思って近づいてみると、みんなの目線の先に1羽の鳥が!
最初はカモメかと思ったのですが、カモメにしてはちょっと大きいし、ずんぐりむっくりしている気もする………
このまま飛んでってくれたらいいんだけど、という思いとは逆に、彼はどんどん通路を進んで行くではありせんか!通路の先は行き止まり。戻ってくる気配は一向にありません。
捕まえて逃してやるべきか?
どうしようかと話していたその時‼︎ なんと‼︎ 鳥がこっちを向いている⁉︎⁉︎
彼もこのままでは出られないということが分かったようで、引き返すことにしたのでしょう。それはいいのですが、出口はこちら側。私たちがいる方に向かってくるのです。しかも、パニックになっているのか、翼を広げながら歩いてきます。
デカイ‼︎
思っていたより全然デカイ‼︎‼︎
カモメくらいの大きさだと思っていたら軽く倍はありそうな大きさ。伸ばした羽で通路が塞がってしまうほど。それでも完全に伸ばし切っているわけではないのです。それがこちらへ向かってくる……
恐怖‼︎
初めて鳥を怖いと思いました。あのサイズの鳥に突かれたら……鉤爪で引っ掻かれたら……
他の乗組員も同じことを思ったようで、今度は人間側がパニック‼︎ 捕獲どころの話ではありません。迫ってくる鳥から慌てて距離を取ります。
しばらく観察していると……
バサッ‼︎
急に鳥が飛び立ちました。狭くて上手く飛べなかったのか、あちこちぶつかりながらも一応、空へと帰ってくれました。
船に乗ってると色んな珍客がやってきますが、
こいつ、やる気だ……
と思わされたのは、後にも先にもこの鳥さんだけでした。
灯台塾 塾長 吉原知里
E-mail. lighthouse-master@outlook.com