デパートの売り場めぐりをしていると、いつもワクワクした気持ちになります。それはどうしてかなーと、考えてみました。売りたい商品を単品で見せるのではなく、それぞれの商品がコーディネートされていることが多いんですね。自分の中で、「あー、この商品が家にあったら、こんな感じかなー」と、想像がふくらむから楽しいんだと気付きました。デパート売り場では、商品を使うシチュエーションを演出しているわけです。この販売テクニックは、ぜひ商品撮影にも取り入れたいアイデアです。売りたい商品を単品だけで単純に見せていては、なかなか触手は動かないものなんですね。関連商品を組み合わせたり、小道具を使ってコーディネートしながら、使い方の例を見せる撮り方がお客様の心をつかむ秘訣だったんですね。ちょっとした工夫で全体のイメージアップが図れるなら、時には小道具を使うことだって必要かも知れません。Shopのディスプレイめぐりをして、売り場テクニックを盗んでしまいましょう。
洋服の撮影で大変面倒なのが、服を床に置いて撮る場合です。照明ライトは全体にムラなく光が回るような大型サイズであればOK。重要なポイントは、角度をつけた板のようなものの上に洋服を置くこと。だいだい畳一枚ぐらいの大きさがベスト。角度の高さはカメラ位置にもよりますが、40cmから60cm位の台に板を掛けて、そこに背景紙等を敷き、洋服を置きます。こうやって商品を斜めにすることで、カメラを正面からまっすぐセットでき、正しい形で自然のままを撮影することができます。では斜めにせず、洋服を床の上に置いた状態で普通に撮るとどう見えるでしょうか。遠近感ができてしまい、縮んだ感じでちぐはぐに写ってしまいます。脚立を使って真俯瞰で撮るなら別ですが、そんな伸びる三脚を用意するのは無理です。手持ちで撮るのは危ないのでやめてくださいね。ちょっと大掛かりのようですが、やはり丁寧に準備して撮影に望むことが大切ですよね。今回は、撮影対象物とカメラは正面でまっすぐの位置が最も自然に写るというテーマでした。写真機材はこちら
インターネットで商品を販売する時、いちばん気をつける点は、「使っているイメージが想像できること」や「家に届いた時のワクワク感がたまらず待ち遠しい」など、お客様目線の写真を提供できるか否かですよね。特に気をつけたいのが、パッケージされている商品の見せ方。
単純に並べただけでは何の面白みもなく、商品の良さがなかなか伝わってきませんよね。例えば一つ一つ包装されているお菓子、小袋包装されているサプリメント類など、中身の見えにくい商品は袋から取り出してちゃんと見せてあげるようにしましょう。どんなに説明するよりも、百聞は一見に然りです。ただここで注意点をもう一つ。個包装されている商品を取り出したら、器やお皿にきちんと盛りつけて見せるようにしまししょう。家でいただくときのシチュエーションを演出する感じです。また、商品によっては背景のじゃまにならない程度に、花や観葉植物がさりげなく入っている写真も印象を高めます。もちろん過剰な演出は逆効果。バランスとセンスで勝負してみましょう。LEDライトはライトグラフィカ