2011.1.18


今日の日経産業新聞のコラムにこんなことが書いてありましたので、紹介します。


「日本、アジアではなお雁行の先頭」


いま、世間の常識では中国・韓国の台頭と日本の下降だ。日本に氾濫する中国製品、サムスン電子の躍進と半導体、液晶テレビ、携帯電話での日本製品のシェア下降など、日本悲観の材料には事欠かない。


しかし、統計からは全く別の姿が浮かび上がる。日本の貿易黒字は対中(香港を含む)、対台湾、対韓国で大きく増加している。また、対日貿易赤字を名目国内生産(GDP)比率でみると、台湾が7.2%、韓国が3.6%と急上昇するなど、アジア域内貿易では日本「独り勝ち」の状態である。円高の下でも、対アジア向けは値上げにより日本メーカの円ベースでの輸出単価が維持されている。


これらは、

①技術集約度の高いブラックボックス(素材、部品、装置)の日本への集中

②技術集約度が中程度の最終組み立て製品の韓国、台湾への集中

③労働集約型の最終組み立て工程の中国、東南アジア諸国への集中

という域内分業が成立しつつあることを物語る。


 サムスンなどが躍進すればするほど、韓国は日本からブラックボックスの高価格製品の輸入を増やさざるを得ず、それが韓国の対日貿易赤字をさらに膨らませている。


つまりアジアの製造業では、日本を先頭とする雁行(がんこう)的分業が形成されつつあると考えられる。それは日本の競争力の維持を示唆している。


そろそろ日本悲観論から決別する時期が来たようだ。


~日経産業新聞 2011.1.18版 眼光紙背~


このコラムを裏付ける関連記事が以下に掲載されている。


・円高の逆説…対日貿易赤字が過去最大に(中央日報)

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136437


2011年日本株本格復活③
何故対中・対韓・対台の貿易黒字が増加し続けているのか
-アジアにおける日本先頭の雁行形態発展-
【ストラテジーブレティン 38号】武者 陵司

http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?button=colNews&action=tp1&sa=column&p=cat02_20110106_1


特に、武者氏のコラムには、今日本が持っている技術や文化、観光資源など、世界に誇るべき「日本の強み」をアジア域内を日本の市場とし、グローバルな視点に立って考えれば、日本には輝かしい未来を手に入れることができそうである。