将棋の羽生善治棋士の講演を拝聴しました。
写真は、講演後の懇親会でご挨拶をさせて頂いたときのものです。
羽生棋士は「決断力」という本を出版し、ベストセラーになったことでも注目されています。
今回の講演のテーマも「決断力」についてでした。
羽生プロは「直感」と「読み」が大切である、と説いています・
次の一手をきめるのは直感が7割、読みが3割で、読みは直感の検証作業である。
「直感」とは「大局観」から生み出された「ひらめき」のようなもので、現在の局面から、あるべき局面(ゴール)を創造して、そこまでの一手一手をつなぎ合わせる作業が「読み」である。
講演の中で、将棋にも「間合い」があるとの話はありました。
将棋の盤面で、お互いが攻めぎ会うように駒を詰めて行くときは、まさに剣豪の試合で間合いを詰めていく時と同じであるとのこと。
こうした鬩ぎあい(セメギアイ)の中で一手を打つわけですが、このときは「自分のやりたい手は、ほとんどできない」そうです。
それは、お互いにプロ棋士同士なので、「相手のやりたい手を読んで、未然に防いでしまうため」だそうです。
また、「何でもできる手があるときは、自分から動かなければいけないので、逆に難しい。相手にゆだねた方がやりやすい。」とのこと。
講演の最後に「間合いが詰められて、鬩ぎ合いになったとき、次の一手を打たなければならないときは、どうしていますか?」との質問をさせていただきました。
その答えは、次のようなものでした。
「勇気を持って踏み込むこと。」
「そして、力を残す。」
講演後にその意味をお聞きしたところ、次のような回答をいただきました。
「力を残すとは、打った後に相手の何らかの対応があることを想定して、次の手を用意しておく。」とのことでした。
剣道で言う「残心」のことでは?と推測しました。
将棋も対人競技であることもあり、剣道に通じるものも多いのでは?と感じたしだいです。
また、「小さい子供の将棋の才能を見るときは?」の質問には、
「積極的にさしているか?」
そして
「考えないでさしているか?」
これは、あれこれ悩んでいないで、直感(ひらめき)が鋭いかどうか、を観るそうです。
局面を「一目見てパッと次の手が思い浮かぶ」のが最高だそうです。
やはり、才能は「インスピレーション(ひらめき)」が大事なようです。
