剣道は単なるスポーツではなく「哲学」である、と言われています。
それは常に「生と死」の狭間を意識して稽古を積み重ねているからに他なりません。
現代の剣道では「真剣」ではなく「竹刀」を使って行います。
しかし、稽古ではこれを「真剣」と考えて行わなくてはいけないと思います。
「真剣」であればこそ、安易に打ち込んだりすれば、返されて死に至ります。
ですから、相手も同様に安易に打てません。そして、打つときは全力を持って打ち込まなければなりません。だって、打ち損じたら、こちらが打たれ、死んでしまうのですから。
試合では、試合場のラインに追いつめられたとき、ラインの外側は「崖っぷち」で落ちたら助からないと思え、下がったら負けだ!と教えられています。
崖っぷちに立ち、目の前には真剣を持った敵が襲ってきます。(ん!これって、火曜サスペンスの場面に似てるような?)
このように追いつめれ、生と死の狭間に直面したとき、人はどうすべきなのか!これを必死に考ることになります。これが、哲学と呼ばれるゆえんです。
人は、このような極限状態で敵に相まみえると、心が動揺し「恐懼疑惑」に支配されてしまいます。
自分がこのような状況に陥ったことへの「驚き」、強敵と崖っぷちへの「恐れ」、もういまさら何をしてもだめなのかと自分自身を「疑い」、どうして良いのか「惑い」、パニックに落ち行って、何も出来なくなってしまいます。これら四つの邪念「驚き、恐れ、疑い、惑い」を持つことを戒め、無心となることを「四戒」と言います。
こころを無心にすると、冷静な判断力が戻ってきます。
あたりを見回し、周りの状況を把握すれば、自然と逃れるすべを考え、実行に移すことが出来るようになるのです。
「いつも心は青空に!」