年の瀬です。
今年観た演劇の中から、まったくの独断でベスト3を選びます。
第3位
タニノクロウ×オール富山『ニューマドンナ』(1月)
いつもながら緻密すぎる舞台セットに、タニノさんならではの切り口を盛り込んだお芝居でした。雪の降る富山まではるばる観にいきましたが、その後、他の土地での公演もあったのでしょうか。そういえば以前、タニノさんのお芝居を観に大阪へいったこともありました。4,000円くらいの演劇を観るのに、新幹線代や宿泊代を費やして何日か旅行するのって、何だか至福の浪費(と時間の使い方)です。そろそろ庭劇団ペニノ名義の公演も観たくなってきました。
第2位
入江雅人グレート二人芝居『演劇部のキャリー』(11月)
似たような内容の演劇を10年程前だったかに観ています。そのときは清水宏さんが共演でした。今回はKAKUTAの桑原裕子さんが共演者でしたが、いや~、どちらも見ごたえがすさまじかったです。スズナリあたりで10日間くらいやっても充分お客さんは入ると思いますし、演出次第では本多劇場でも公演可能な演目だと思います。こちらも、そろそろKAKUTA名義の新作が観たいところです。
第1位
イキウメ『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』(8月)
イキウメは唯一無二の劇団だと思っています。これまで10作品ほど観ていると思いますが、役者さん方の演技も安心して観られる技量ですし、都度の客演方々もいいアクセントとなっています。物語の後半はいろいろと入り組んだ構成になっていて、理解が追い付かなくなる部分もありましたが、それを含めても今年のベストワンにふさわしいできばえでした。そもそもお芝居の内容がすべて理解できてしまっては面白くもありません。謎を含んだ展開や、謎明かしをしないままの終演も、それはそれでアリなのです。
※ちなみに
このブログを通じての「演劇大賞」はもう14年ほど続いています。すでに “殿堂入り” している劇団があって、一つは「維新派」。もう一つは「少年王者舘」です。主宰の松本雄吉さんと天野天街さんはお亡くなりになられています。
それから、来年(2025年、令和7年)には、これまで観てきた演劇公演が600本に達するかもしれません。なにか「まとめ」のようなブログ更新ができるとよいなと、あくまでも現時点では考えています。
それではみなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。







