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今年はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」、TBS系「半沢直樹」といったドラマが相次いでブームを巻き起こし、影響力の低下が懸念されていたテレビ業界を活気づかせた。両作は、劇中のせりふ「じぇじぇじぇ」「倍返し」がともにユーキャン新語・流行語大賞に選ばれるなど社会現象化し、作り手の側にも大きな刺激を与えたようだ。(三品貴志)
【フォト】ブームを巻き起こした「半沢直樹」
民放連の井上弘会長は11月の定例会見で、「あまちゃん」「半沢直樹」のヒットについて「最近『テレビは落ち目』とも言われてきた。だが、いい作品を作ればまだまだ強いメディアということを放送人に思わせてくれた」と歓迎。フジテレビの亀山千広社長も同月の会見で今年1年を振り返り、「(両番組には)『発明』があった。ドラマの復権というよりも、作り手が勇気づけられたと見るべきだ」と分析した。
■新たなスター誕生
「あまちゃん」は、岩手と東京を舞台に、海女やアイドルを目指す少女と家族たちを描いた。脚本家の宮藤官九郎(43)による前向きでユーモラスな展開がインターネットのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで注目され、人気が拡大した。
一方、理不尽な上司や仕事に立ち向かう銀行員の奮闘を描いた「半沢直樹」。勧善懲悪的な展開は「時代劇のよう」とも評され、最終回には民放連続ドラマとして今世紀最高の平均視聴率42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出した。
両作とも主演の能年玲奈(20)と堺雅人(40)が新たなスターとして脚光を浴び、存在感ある「脇役」にも注目が集まった。「あまちゃん」では宮本信子(68)や薬師丸ひろ子(49)といったベテランに加え、古田新太(48)ら舞台出身の個性派俳優が好演。「半沢直樹」でも敵役を演じた歌舞伎俳優の片岡愛之助(41)らの“怪演”が作品を盛り上げた。
■震災後の「今」描く
日本大芸術学部の中町綾子教授(テレビドラマ論)は、今年のドラマの特徴について「作り手が東日本大震災の経験と地道に向き合い、人間の情や居場所といった身近なテーマを通じて『今』を描こうとしたドラマが多かった」と指摘する。
「あまちゃん」では、震災の経験を丁寧になぞりつつ、将来への明るい希望をヒロインたちに語らせた。フジ系「最高の離婚」は、震災をきっかけに結婚した夫婦がその後離婚し、互いの関係を問い直す作品だった。NHKの特集ドラマ「ラジオ」は、宮城県女川町の臨時災害放送局を題材に、被災地とそれ以外の土地に住む人々の意識のずれを浮き彫りにした。
中町教授は「時間がたったからこそ、作家が震災を『作品』にできるようになったのかもしれない。『目の前の戦いに向き合おう』というメッセージ性のあった『半沢直樹』も、震災後だからこそ生まれた作品だったのではないか」と推測する。
■存在感増す地方局
ほかの民放ドラマでは、妻を失った父親と息子の絆を描いた「とんび」(TBS系)、現実と漫画の世界が奇妙に入り組んだ「泣くな、はらちゃん」(日本テレビ系)、シングルマザーの葛藤と家族愛を描いた「Woman」(同)など、「良質な大人のドラマ」(中町教授)も目立った。
テレビ東京系では食をテーマにしたドラマが複数放送されたほか、映画監督の園子温(その・しおん)(51)が監督として参加した「みんな!エスパーだよ!」などが深夜放送ながら話題に。テレビ朝日系では、「相棒」「ドクターX」などのシリーズものが今年も根強い人気を示した。
一方、福岡で辛子明太子を生み出した夫婦を描いた「めんたいぴりり」(テレビ西日本)や、大阪の下町を舞台にした「泣いたらアカンで通天閣」(読売テレビ)など、地方局が制作した地域色の強い作品が相次いで生まれ、存在感を示したのも今年の収穫だ。NHKも近年、地方局がドラマを相次いで制作しており、「ローカルドラマ」の充実ぶりに来年以降も期待できそうだ。
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