7SEEDS
by田村由美
小学館漫画賞受賞作品
えー、是非読んでいただきたいのがこの漫画です。
田村由美さんはあの名作「BASARA」が記憶にあるかもしれませんが、ただいま連載中なのがこちら。
注 :ネタバレですのでご注意を!
目覚めたら嵐の海に投げ出されていたナツ。
昨夜はいつも通りベッドに入ったのに、ここは一体どこ⁈
と中々スリリングに始まるこちら、タイムトラベルものがお好きな方や男子にもお勧めできる漫画であります。
隕石が落ちてくるのを予想し、
子孫を絶やさない為
優秀な人間を冷凍保存して未来を託す政府のプロジェクト7seeds・7つの種。
春夏秋冬それぞれのチームを作り、チーム毎に日本のあちこちに人間を保存して時期が来たら目覚めさせる。
登場人物達は何も知らされず、目覚めたら見たこともない景色が広がっています。
既にそこは彼らが知る日本ではなく陸地の殆どが水没し、自分達がどこにいるのかも分からない。
彼らの生きていく為の壮絶なサバイバルが始まる…というお話です。
例外がありまして、親のいないエリート集団夏のAチームのみ、未来に行くことを前提として幼い頃より教育を受けており、過酷な最終テストで生き残った生徒7人のみが選ばれました。
このお話で興味深い事の一つは、自分以外の人間との関わり方なんです。
自分のチームじゃない他のチームに出会った時、
他に人がいたんだ~。
じゃあ一緒にがんばろうね!
とはあっさりなりません。
他人を管理し統一しようとするもの、
脅すもの、
暴力に訴えるもの、受け入れてもらえない者、殺そうとするもの。
それを警戒するもの。
人間としての在り方、生き方そのものを考えさせられる数多くのエピソードは、呑気な私ですら非常に考えさせられます。
ただ、自分が今できる事をやろうと歩き出す者や、支えあって力を合わせる者、初めて人間らしく生きようとする者もいるんです。
その度に感動して目に水が溜まったりするわけですよ…
エリート夏のAチームはクラスメイト同士殺し合いをしてまで、
いかに自分達が辛い想いをして未来に来たかを、
彼らが「使えないダメな一般人」と呼ぶ他のチームに訴えるわけです。
「お前らみたいなのがテストも受けず選ばれたなんて!」
そしたら〝一般人〟が言うんです。
お前達は温室育ちだ、と。
「人に決めてもらって疑問も持たず、狭い世界で守られてきた。
お前達のいう一般人も、人生は毎日がテストの連続でライバルはまわり全て。
目標も手段も方向も、全部自分で決めなくちゃならない。
お前達と違うのは、その結果が全部自分で選んだものであり、その責任は重いんだ。」
私達は当たり前のように何かしらの選択をし、その積み重ねが今の自分を作っているわけですよね。
こんなはずじゃなかったと嘆いても、
それを選んだのは自分なんですよねえ。
誰かに決めてもらったんじゃないんです。
日常に埋もれて忘れがちですが、久しぶりに再読して改めて
人生を自分で選んで自分で決める
ということについて考えました。
最後に一般人が言います。
「でも、自分で選んだ道には喜びがあるんだ。」
7seedsは日本以外の国でも出版されているようです。
きっかけは漫画でも、自分の在り方やどう生きて行きたいかを沢山の人が
ちょっとでも考えていけば、
世の中は少しずつ変わっていくのではないかなあと思ったりしました。
なんだか熱いことを書いてしまいましたが、これからまた続きを読まなくてはなりません。
あああ!!
21巻がない!
どこにいったんだよー
・゜・(ノД`)・゜・。
