「何だって!!それ冗談だろ?国会議員と武器輸出だって?おまけに暴力団なんて!テレビの見すぎだよ。お前作家になれるよ。あはは」
「何、言ってるのよ。笑っている場合じゃないのよ。本当に本当なんだから!私証拠を持ってるのよ。」
瑠衣は気付かずひそめていた声を思わず荒げてしまい少し抑えた。
瑠衣は気付かずひそめていた声を思わず荒げてしまい少し抑えた。
「本当の事だから困ってるのよ。・・・私怖くて・・・ちょっとこれ見て。」
瑠衣はメモリーカードと印刷した写真と書類のコピーを裕康に差し出した。
瑠衣はメモリーカードと印刷した写真と書類のコピーを裕康に差し出した。
「何だよ。これ?」
裕康も最初は笑いながら1枚、1枚見ていたがやがてその内容の重大さに顔つきが変わり、次第に目つきが変わっていった。
裕康も最初は笑いながら1枚、1枚見ていたがやがてその内容の重大さに顔つきが変わり、次第に目つきが変わっていった。
「瑠衣。これ、すごいよ。マジでかなり危ないよ。橋口って言ったら自由党の幹事長もやった事がある、次期総理の噂もあるやつじゃないか。それにこの武器輸出の商社って今ニュースで騒いでる極東商事っていう上場企業だよ。こんな事ほんとにあるんだ・・・まるで小説の世界みたいだ。」
裕康はテーブルの上に置いた証拠の写真を見つめて言った。
裕康はテーブルの上に置いた証拠の写真を見つめて言った。
瑠衣は裕康の部屋にいた。
どうすればいいか裕康に相談する為、裕康を訪ねて来ていた。
どうすればいいか裕康に相談する為、裕康を訪ねて来ていた。
しかしここへ来るまでの間、電車やタクシーを何回も乗り換えて誰にもつけられていない事を確認しながらやっとの思いで裕康のマンションまで来たのだった。
たどり着いた時にはクタクタに疲れていた。
途中で電車を乗り継いだ時、発車間際に飛び込んだのだが後ろを見るとホームに取り残された例の二人組が瑠衣の方を悔しそうな顔で見ていた。
たどり着いた時にはクタクタに疲れていた。
途中で電車を乗り継いだ時、発車間際に飛び込んだのだが後ろを見るとホームに取り残された例の二人組が瑠衣の方を悔しそうな顔で見ていた。
「ねえ、これどうしたらいい?」
「うーん・・・」
「ねえ、裕ちゃん。」
「うーん、わかんないよ。」
瑠衣はイライラしてきた。
やっとの思いで裕康の所に来たというのに裕康はいつものようにはっきりしない。
やっとの思いで裕康の所に来たというのに裕康はいつものようにはっきりしない。
「何それ、もう~。」
「俺だってどうしたらいいかなんてわからないよ。」
「裕ちゃん、私狙われてるのよ。今日だってずっと跡をつけられてたのを必死でここまで来たんだから。」
「そうだな・・・やっぱり警察に行くしかないだろうなあ。」
「うん、そうだよね。わかった。」
「俺も警察について行くから。明日の朝、駅で待ち合わせて一緒に行こう。それで今夜はどうする?今夜、泊まって行った方がいいけど・・・困ったなぁ・・・」
「ええ~泊めてくれないの?」
「泊めてやりたいけど、俺これからまだ仕事あるからな~。今から得意先でたな卸が有るから、一晩中かかっちゃうんだ。帰って来れないしな・・・ここに瑠衣一人じゃ危険だし。」
「そうか~。しようがないなあ。」
「ごめんな。」
「じゃあ今夜は深尋の家に泊めてもらう事にするわ。私も1人じゃ怖いし・・・。」
「そうだな。そのほうがいいな。2,3日帰らない方がいいだろう。」
「うん。そうする。ありがとう、裕ちゃん。明日はお願いね。」
「わかってるよ。じゃあ深尋ちゃんの所まで送って行くよ。」
瑠衣は普段頼りないと思っていた裕康を見直していた。
二人は裕康の車で深尋の家に向かった。
しかし、瑠衣と裕康が乗った車のすぐ後を1台の黒い車がつけている事に気がつかなかった。
二人は裕康の車で深尋の家に向かった。
しかし、瑠衣と裕康が乗った車のすぐ後を1台の黒い車がつけている事に気がつかなかった。
「裕ちゃん、遅いなあ~。まだかな~。」
翌日、瑠衣は待ち合わせした駅の改札口の前で裕康を待っていた。
しかし、裕康は約束の時間を30分も過ぎているというのに現れなかった。
しかし、裕康は約束の時間を30分も過ぎているというのに現れなかった。
「もう~裕ちゃんたら、何してるのよ。」
やがて約束の時間から1時間を過ぎようとした頃瑠衣の携帯電話が鳴った。
着信メロディから裕康からの電話だとわかった瑠衣は急いで電話に出た。
やがて約束の時間から1時間を過ぎようとした頃瑠衣の携帯電話が鳴った。
着信メロディから裕康からの電話だとわかった瑠衣は急いで電話に出た。
「もしもし、裕ちゃん、遅い。何してるの。ずっと待ってるのよ。早く来てよ。」
瑠衣はイライラしながら裕康に言った。
だが聞こえてくるはずの裕康の声は聞こえて来ない。
しかし、電話の向こうに誰かがいる気配はわかった。
瑠衣はイライラしながら裕康に言った。
だが聞こえてくるはずの裕康の声は聞こえて来ない。
しかし、電話の向こうに誰かがいる気配はわかった。
「・・・」
「もしもし・・・裕ちゃん・・・じゃないの?」
瑠衣の心の中には不安が広がっていった。
瑠衣の心の中には不安が広がっていった。
つづく