翌日の新聞の1面には通り魔の犯人として捕まった、菊田のニュースがデカデカと載った。
なにしろ現職警官が起こした連続殺人なのだ。
警察の不祥事が続いている中でも最悪の事件だった。
犯罪を取り締まるべき警察官が4人もの市民の命を奪ったのだ。
もちろん、テレビでも朝から大騒ぎだ。
評論家や弁護士たちがコメンテーターとして登場し、警察のモラルの低下を指摘していた。
なにしろ現職警官が起こした連続殺人なのだ。
警察の不祥事が続いている中でも最悪の事件だった。
犯罪を取り締まるべき警察官が4人もの市民の命を奪ったのだ。
もちろん、テレビでも朝から大騒ぎだ。
評論家や弁護士たちがコメンテーターとして登場し、警察のモラルの低下を指摘していた。
瞳の家を友田が訪ねたのは菊田が逮捕されてから1週間後の事だった。
「あ、刑事さん。」
「いや、ちょっと。あんたに謝らんといけないと思ってたんだが・・・前にちょっと言い過ぎたと・・・」
「ちょっとですか?」
「いや・・ちょっとじゃないか。」
友田のバツの悪そうな顔を見ているうちに瞳は面白くなってしまい、ついに吹き出してしまった。
友田のバツの悪そうな顔を見ているうちに瞳は面白くなってしまい、ついに吹き出してしまった。
「あははは。もういいですよ。」
「いや。すまなかった。あの時はこっちも気が立ってて・・・」
「ほんとに、もういいです。それにしてもあの刑事さんだったなんて・・・あの人がルミを殺したんですね?」
「ああ。しかし、菊田は何も覚えていないって言うんだ。他の3人の殺害についても全く覚えていなかった。だが菊田の部屋から血だらけのスウェットとナイフが見つかった。決定的な証拠も出たし、菊田がやったって事ははっきりしている・・・
俺は菊田があんなにおかしくなってるとは、全然気がつかなかった。くそ・・・菊田のやつ、何を聞いても死にたくないと言ってブルブル震えているだけだ。」
俺は菊田があんなにおかしくなってるとは、全然気がつかなかった。くそ・・・菊田のやつ、何を聞いても死にたくないと言ってブルブル震えているだけだ。」
「そうですか・・・でもどうしてあの刑事さんだってわかったんですか?」
「タレコミがあった。捜査本部に犯人があのホテルに現れるという電話があったんだ。」
「えっ!」
「女の声だったそうだ。」
「女の人ですか・・・」
「ああ。そうだ。・・・俺はまた捜査本部に戻らないと。それじゃ。」
友田の後姿を見ながら瞳は何か割り切れないものを感じていた。
友田の後姿を見ながら瞳は何か割り切れないものを感じていた。
「タレコミって・・・誰だろう・・・」
翌日瞳が大学から帰る途中で電車を降りた時、後ろから声をかけられた。
「ねえ、ちょっと~」
瞳が振り向くとルミと同じスナックで働いていたルンが瞳に向かって手を振っている。
「この間はありがとうございました。」
「ううん。良かったよね。犯人捕まって。」
「はい。これでルミも成仏してくれていると思います。」
「うん。良かったよ。ルミはほんとに可哀想だった。ところでさ、あの犯人の菊田ってやつ私知ってたのよ。」
「えっ?」
「うん。テレビで写真見たんだけど、あいつ同じ学校の2年先輩だったのよ。」
「ええ!そうだったんですか。」
「私もびっくりしたんだけど、あいついつもルミご指名だったから、私顔知らなかったのよ。
でもテレビ見てて思い出したのよ。あいつ高校の時気が弱くて、先輩たちのパシリだったのよね。
だからまさかあんな事するなんてね・・・びっくりしたわ~。」
でもテレビ見てて思い出したのよ。あいつ高校の時気が弱くて、先輩たちのパシリだったのよね。
だからまさかあんな事するなんてね・・・びっくりしたわ~。」
「ルンさんの担任の先生って吉田先生の奥さんでしたよね?えっと確か北高校でしたよね?」
「そうよ。でも・・・あいつが3年の時も吉田先生が担任だったんじゃないかな・・・
吉田先生ってベテランでさ、授業も面白くて生徒にも人気あったのよ。授業中に催眠術の真似事って言って。催眠術かけてくれたりして。」
吉田先生ってベテランでさ、授業も面白くて生徒にも人気あったのよ。授業中に催眠術の真似事って言って。催眠術かけてくれたりして。」
「えっ!催眠術ですか?」
「うん。私の時にも、時々かけてくれたのよ。あっ、そうそう、そう言えば1回あいつ、あの捕まった菊田ってやつにかけてすごく効いちゃってすごく面白かったって。先輩に聞いた事あったな~。」
「催眠術ですか・・・」
「うん。催眠術ってかかる人とかかりにくい人がいるんだけど、あいつはすごくかかりやすいタイプだったらしくて、猿とか馬になったりしてすごく面白かったんだって。
あっ!いけない。そろそろ店に行かなきゃ。じゃあ、またね。」
あっ!いけない。そろそろ店に行かなきゃ。じゃあ、またね。」
「あ、はい。また。」
瞳はルンの言った吉田の妻が菊田の担任だった事や催眠術の事が気になっていた。
「うーん。まさかね・・・まさか、そんな事ないよね・・・」
つづく