瞳もルミの遺影に手を合わせた後、刑事に事情を訊かれた。
友田という中年の目つきの悪い男と、もう一人20代のちょっとさわやかな感じのする菊田という刑事だった。
瞳はルミとの間柄やここ何年も会っていなかった事を話した。
事情を説明している間菊田はメモを執りながら聞いていたが、友田は瞳をじろじろと遠慮のない目で見るばかりで話を聞いているのかいないのか全くわからなかった。
友田は瞳には関心が無いようだった。
友田という中年の目つきの悪い男と、もう一人20代のちょっとさわやかな感じのする菊田という刑事だった。
瞳はルミとの間柄やここ何年も会っていなかった事を話した。
事情を説明している間菊田はメモを執りながら聞いていたが、友田は瞳をじろじろと遠慮のない目で見るばかりで話を聞いているのかいないのか全くわからなかった。
友田は瞳には関心が無いようだった。
事情を説明した後、瞳は逆に捜査状況を聞いてみようと思った。
友田は聞いても答えてくれそうになかったが菊田なら答えてくれそうな気がして思い切って切り出した。
友田は聞いても答えてくれそうになかったが菊田なら答えてくれそうな気がして思い切って切り出した。
「すいません。あのルミを殺した犯人の捜査どうなってるんですか?」
菊田は友田の視線を気にしながらも答えた。
「いや・・・まだ捜査中です。」
「いや・・・まだ捜査中です。」
「ほら、ドラマなんかだとよく目撃者とか、証拠の品とか出てくるじゃないですか?そんな物はないんですか?」
「うーん・・・無い事も無いんですが・・・」
「えっ、それって何ですか?」
「おいっ!菊田。素人相手に何言ってるんだ。」
友田が苦々しく瞳を睨みながら菊田に言った。
友田が苦々しく瞳を睨みながら菊田に言った。
「あっ。すいません。ともさん。」
「・・・ともさんってあの人ですか?」
「ええ、友田だからみんなからともさんって呼ばれてるんです。」
「ともさんですか・・・友田さんっていつもあんな感じなんですか?」
菊田が友田に謝っている様子を見て瞳は友田の態度に腹が立ってきた。
菊田が友田に謝っている様子を見て瞳は友田の態度に腹が立ってきた。
「いや・・・そういう訳じゃないんですが・・・捜査がちょっと煮詰まってまして、機嫌が悪いんです。すいません。」
「あなたが謝る事ないです。私だってこんな事聞きたくないけど、警察がいつまでも捕まえてくれないからじゃないですか。」
「何を!あんたね。ルミって子はスナックで働いていたと言うが陰じゃ身体を売ってたんだよ。あのスナックが売春組織の連絡場所だったんだ。」
「えっ?そんなバカな・・・ルミがそんな事をするわけないわ。ちゃんと調べたんですか?」
「何だと。警察の捜査でわかった事だ。ちゃんと調べろとは何だ!」
「だけど、ルミはいい子だったんです。そりゃ少し荒れてたかもしれないけど。」
「あれはちょっと荒れてたなんてもんじゃない。そんな事言ってるが、あんたもやってたんじゃないの?最近は会ってないって言うけど、本当かどうか調べればすぐわかるんだ!」
瞳は友田の無礼な言葉に猛烈に腹が立った。
「ちょっと、あなたね。警察じゃ偉いかもしれないけどそんな失礼な言い方される憶えなんかないわ。謝りなさいよ。」
「ちょっと、あなたね。警察じゃ偉いかもしれないけどそんな失礼な言い方される憶えなんかないわ。謝りなさいよ。」
瞳は友田に詰め寄った。友田も瞳を睨み返した。
「ちょ、ちょっと待って下さい。」
菊田が間に割って入った。
菊田が間に割って入った。
「すいません。」
菊田は瞳を友田から少し離れた所まで引っ張って行った。
菊田は瞳を友田から少し離れた所まで引っ張って行った。
「これ、内緒なんですけど、変な証言があるんです。」
「えっ?」
「被害者の4人全部に共通してるんですが、犯人が叫んでいたっていうんですよ。」
「えっ?叫んで?」
「ええ。死にたくないって叫んでいたそうなんです。」
「それってどういう事なんでしょう?」
「わかりません。捜査本部でもわからなくて・・・」
「おいっ、菊田!余計な事言うんじゃない。そんなバカ女の相手なんかしてる暇はないんだ。」
「すいません。」
「行くぞ!」
友田は不愉快そうに背を向けた。大股に歩き出した友田の表情を瞳が見る事はできなかった。
「すいません。我々も必死で捜査していますので、必ず犯人を捕まえますから。先ほどは失礼な事を言って申し訳ありませんでした。それじゃあ、これで。」
菊田は瞳に言うとあわてて友田の後を追って行った。
「どういう意味?死にたくないって・・・人を殺しておいて・・・」
瞳は2人が車で去った後を見ながら考えていたが、ふと背後に視線を感じた。
瞳は2人が車で去った後を見ながら考えていたが、ふと背後に視線を感じた。
葬儀会場をそっとのぞいている人影があった。
40代半ばのサラリーマン風の男だった。
40代半ばのサラリーマン風の男だった。
瞳と目が合うとその男はそそくさとその場を立ち去った。
瞳は後を追いかけたがもう男の姿は見えなかった。
瞳は後を追いかけたがもう男の姿は見えなかった。
「誰だろう?あれ・・・」
瞳と刑事たちが話しているのをジッと見ていたようだ。
瞳と刑事たちが話しているのをジッと見ていたようだ。
瞳は不審な男の事や、奇妙な犯人の目撃談に戸惑いながら帰宅した。
つづく