

前回は「広島と福島を結ぶ会」さんと≪いわき海星高校≫との交流会の模様をお伝えしました。
今回は「広島と福島を結ぶ会」さんが福島の学生さんたちと心を結ばれたお話をご紹介します。
今回の記事は、加藤りつこさんのブログを抜粋、転載または引用させていただきました。
加藤さんは今回の交流会で、震災で傷ついた一人の青年の心を大きく温かく包み込まれました。
http://ameblo.jp/nobleheart/entry-11377677785.html
《友達の中で家が流されたのは僕だけでした。どうして・・・・そんな想いで1年間外に出られませんでした。
仮設住宅で母はガンが発症し手術しました。今、頭はツルツルですが元気になりました。》
卒業生で現在短大2年生の戸田優作さんが、《じゃんがら念仏踊り》 の後輩の指導に当たっているそうです。
交流会で、私の話を聴いて優作さんは泣き続けていました。
彼とお話しすると、家が流され現在仮設住宅にいること。
お母さんがガンで手術されたこと。
自分も1年間引きこもり状態になったこと。
精神的に辛い想いをしていること。
広島へ行ってみたい。
などを語ってくださいました。
私は息子を21歳で亡くしているので20歳の彼の苦しみが私の痛みに感じられ、
彼ら 《チームじゃんがら》 を広島に呼びたい!!と思いました。
放射能でも風評被害に苦しみ、何重にも苦難を背負わされている若者に、広島の人々と心を紡いで欲しい!!
と強く思いました。
これからの私たちの目標として考えていきたいと思っています。
私も《チームじゃんがら》を広島で直接観て、心からの想いを、心からの拍手を贈りたい
そう思いました。
そしてもう一つ 広島で直接見たいものが増えました。
それは『救命浮環(きゅうめいふかん)』です。
以下、加藤さんのブログを抜粋して転載・引用しました。
≪救命浮環≫の画像は、いわき海星高校が加藤さんに提供されたものをお借りしました。
http://ameblo.jp/nobleheart/entry-11410805317.html

海難事故で人命救助に携わる方々、救助を必要とされる方々。
そこで大切な役割を担ってくれるのが ≪救命浮環≫ です。
船に乗って必ず目に留まるのが、この救命浮環です。
この度福島県いわき市の、 ≪いわき海星高校≫ を訪問した日のお別れの時に、生徒代表の方が、
手作りの小さな小さな 「浮き輪」 を 「私たちが心を込めて作った救命浮環です」 と言って贈ってくださいました。
いわき海星高校は福島県内、唯一の海洋高校です。遠洋漁業やそれに関係する技術の習得を志す生徒たちなのです。
実習のひとつに漁に使用する ”網” を修理したり編む技術も学んでいるそうです。
その編み方を応用して、ストラップ状の救命浮環を作っているのです。
来年2月24日(日)に、 ”広島と福島を結ぶ会” が主催する ≪腰塚勇人講演会~命の授業~≫ のミーティングを
先日行いました。
会議の席で発案されたのが、いわき海星高校の生徒さんからいただいた、救命浮環のストラップを、
会場で販売して支援金にさせていただいたらいいのではないか? というものでした。
私たち全員賛成で皆さんの気持ちも高揚しました。

翌朝早速、学校へ電話して先生にお話ししました。
校長先生はじめ諸先生方と相談させてくださいとのお返事でしたが、
翌日いただいたお返事は、
「私たちの趣旨が、”お礼のために差し上げる” ものなので、本当に申し訳ございませんが、販売はできないのですよ。
但し、ご来場の皆さまへお礼に差し上げてくださるのであれば、これから生徒たちが主軸となり、教師全員で手伝って、
できる限りの数を作らせていただきます。」 と言ってくださいました。
私は感涙してしまいました。
今、学校の状況は大変だそうです。
工事が入り、大きな機械音や建物の壊れる音、それに伴う酷い埃。
全員マスクをしての授業や学校生活で、学びの環境には程遠い状況だそうです。
でも、全員頑張れるのは、「生きているのだから!」 という想いがあるからなのですね。

彼らや先生方、ご家族の方々のことを想うと、一般の子ども達や大人が不平不満を言ったり、愚痴をこぼしたり、
怠惰な日々を送ったりしていることが申し訳ないと思わずにはおれませんでした。
そんな大変な環境の中で、放課後救命浮環を頑張って作ります。と言って難題に応えようとしてくださる皆さんに
より強い敬愛の念を抱きました。
そこまで深い想いを寄せてくださるのは、大きく深い傷を持っている人たちだからなのです。
私には分かるのです。
自分の置かれた世界が、他の世界とかけ離れていればいるほど、人は孤独です。
知らない所で、知らない人たちが自分たちのことを想ってくださっているのだ。と思うことで温もりを感じるものなのです。
その温もりが、打ちひしがれた人の心を立ち上がらせる。
それによって立ち上がることができた私だから・・・・・。
未来を担ってくれる若者たちが、温かい愛に包まれて欲しいのです。
その架け橋になれることで、私の辛い体験が生かされるのであれば、
今を生きている人たちの命も、私の命も、亡くなった人たちの魂も喜んでくれるでしょう。


そして【広島と福島を結ぶ会】の2回目の福島支援イベントが来年の2月24日(日)に開催されます。
今回は、腰塚勇人さんの講演会 【命の授業】です。
その講演会のチラシが完成し、加藤さんがブログで披露してくださいました。
http://ameblo.jp/nobleheart/entry-11437792059.html
また皆様に、お申込みいただけたらと思います。
場所:広島市西区民文化センター
日時:2月24日(日) 13:30~15:30
前売り 1,500円、当日 2,000円(収益金は福島の罹災被災者に寄付されます)
それでは最後になりましたが、一年間ブログを読んでくださった皆様に厚くお礼申し上げます。
また「食べてみん祭」にご協力、ご参加くださった方々には本当に感謝しております。
本当にありがとうございました。
また東北応援イベントは、来年も形を変えながら開催する予定にしております。
小さな力でしかありませんが、また来年も仲間と力を合わせて頑張っていこうと思っています。
それでは来年、皆様が心の底から明るく笑って過ごせる一年でありますよう心から願っております。
また来年もよろしくお願いいたします。