私は、大学でファッションを勉強している。衣装やアクセサリーは、何も話さない。ただ組み合わせを考えれば良いだけ。それが存外私には、合っていた。1人で黙々と衣装を作り、評価を貰い、また評価のために衣装を考える。これの繰り返し。

 

私のことを不気味だとか、何を考えているのか分からないと言った子がいつかの日に居た。勇気のある子だったのだと思う。だけど、他人に私の気持ちなんて、わかるはずないじゃない。人間は孤独。孤独に技術を学び、磨き、最期は孤独に死んでゆく。最後は、1人なのだから、今も1人でいい。


 孤独は、心を蝕むと言うけれど、私にとっては、逆。孤独が心の安寧、安らぎ。家族も友人も恋人もいらない。


 中庭のベンチで本を読む。その本も、料理の本だったり、裁縫の本だったりする。小説は読まない。恋する気持ちを理解できないから。

 料理の本を読んでいると、隣に誰かが座った。ずっとこっちを見てくる。

 視線なんて、常に感じるけれどこの視線は、どこか生暖かいくて、私に向けられてきた視線とはすこし違って、背中のほうがムズムズする