千鶴が疲れているのには、色々理由もありまして…
又三郎は、結構好色男子だったわけですよ。
まぁ 平たく言えば、セックスです。
恋に恋した少女とはいえ、処女だった千鶴は、あまりの
激しさに、身体はふらふら。
それが、あの手、この手で攻められるので、お疲れにも
程があったんです。
流れの中で、私は自分の前世を見るのですが、
この辺の時は、ひたすら千鶴と又三郎のセックスシーン
を見てました。
アダルトビデオもびっくりです。
ですが、女性の身体って不思議ですね。
疲れているのに、もっと欲しくなる。
まあ20代の自分も…![]()
と、私の話は置いといて、
千鶴は、セックスにのめり込んでいきました。
疲れると、日常生活における優先順位がおかしくなって
きます。
この頃の千鶴の脳みそは、99%がセックスに占められて
しまった為、残りの1%で、日常生活を処理しなければ
なりません。
まぁ到底無理な話で、元々苦手な分野でもあり、崩れて
きます。
一番彼女を困らせたのは、お金でした。
たぶん、今の私におかれた状況より、管理が難しかったん
だと、思います。
苦しい状況になってくると人って、自分の事は棚においても、
他人を責めてしまいます。
「私は、精一杯やっているのに、なぜあなたの稼ぎは
少ないの?」
「少ない時って託児所をやっていた時と変わらない」
千鶴は、この時ばかりは、ありったけの
力で又三郎に挑みます。
千鶴がこんなにも、お金の事になると必死になったか
というと、又三郎の仕事が何が行われているか、何も
彼が話してくれなかった、事にありました。
落ち着いて、彼女も「分からないかもしれないけど
家で仕事をしているのに、何も自分が知らないのは
つらい」
と言ってみたら状況も変わったかも知れないのですが
なんせ、疲れてたもんで、人を思いやる事が
できずにいましたし、そんな自分の感情に気づくわけもなく
お金のない現実だけに、フォーカスしていました。
ある日、又三郎は、結構な額の収入を得て帰ってきます。
さすがに、とろい千鶴でも疑って、「借金したの?
泥棒でもしたの?」
と声をかけたのですが、どうもそうでは、ない様子。
本が売れたのなら、一冊くらい私にも見せてくれる
はずなのに…
この思いからどんどん二人の溝が、深まってきます。
元々家事が苦手で、それなりに見えないフォロー
を又三郎には、してもらっているにもかかわらず、
千鶴は、ますます冷酷になっていきました。
そんな中で、千鶴は、妊娠し女の子を出産しました。
続きます![]()