木星が獅子座にやってきて、誰もが自己中心的になることが求められる時期だと先日書きましたが、やっぱり獅子座のテーマは「承認」であり、大げさにいうなら「存在の証明」だと思います。
「自分がここにいること」を、周囲から認知されることを通して、自分自身も認識するというサイン。
母親は子どもを見ます。その子が生きているのか、どんな状態であるのか、生存を確認し続けます。
自立する前の子どもは母親から見られることで、生き延びることができます。
しかし、子どもが成長するにつれて、ただ甘えて、求めていれば良いだけではなくなってきますよね。
母親は懸命に子どもを育てますが、そこには母の願いが含まれます。子どもが良い子で、元気でいてほしいといったような願いであり、そうなるように心を尽くすでしょう。
長じるにつれて、子どもの中では、母の願いを背景に「存在していい自分」と「してはいけない自分」とが、分離し始めます。

聞き分けがよくて、妹や弟にやさしくて、みんなを笑わせる明るい自分は、存在してもいい自分。わがままを言って声を張り上げたり、いつまでもいじけて泣き続けたり、好き嫌いが多くて食べ物を粗末にする自分は、いけない自分。
すこしずつ、自分の一部が欠落していきます。それは母親だけでなく、家族、学校、恋人、友人…と、あらゆる人の目に触れることを通して、そのたびに「こんな弱い自分はだめ」「大したことのない部分は隠さないとだめ」と、自分の一部をなくそう、変えようと試みるでしょう。
結果として、人格からさまざまな部分が欠落し、生きづらい、自信のない自分になっていきます。
さて、ここで獅子座の木星。「ありのままの自分を生きる」というテーマをもって、欠落した自分を回収していく時期がやってきました。
弱い自分も、好き嫌いのある自分も、主張が強い自分も、繊細で傷つきやすい自分も、みんな、いてもいいよと。他の誰かが認めてくれなくても、せめて自分だけは受け入れてあげようという時期だと思うんですね。
そういう時期だからこそ、自信が揺らいだり、不安が出てきたりしやすいでしょう。
いいよ、大丈夫。みんな、ここにおいで。
自信というのは、何かができるから/できないからということで身につくものではなく、自分のどんな部分も受け入れて、愛したときに、養われるのでしょう。ラブ・マイセルフな夏ですね。