ジャッジを超えて、識別する | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

4月3日から「鏡の向こう」という新しい探求グループが始まります。

 

このグループでは講義を聴いたあとで、各々で自身の経験を探求するのですが、そうすることで知識が腑に落ちたり、ますます謎が深まったりしていきます。

 

これは極めて重要なプロセスです。情報があふれる昨今、知るのは簡単ですが、本当に理解するためには、経験が必要となります。

 

それは対象といかに関わるのかという姿勢でもありますが、基本的に変容というのはどっぷりと踏み込んで初めて、起こるようになっています。

 

 

グループ内では「セルフ・インクワイアリ」という手法を用いて探求します。これは経験上ものすごくシンプルかつ実用的で、ジャッジを超えた識別力を鍛えてくれるもの。

 

自分の内側にあるものを語っていくのですが、このときに「心の内側に対して、興味をもって挑んでいく」という姿勢が大切になります。

 

ただ「考えているだけ」の状態と「実際に声を出して話してみること」って、かなり違うんですよ。口に出してみて初めて「私って、こんなことを感じていたんだ……」と気づかされることが多々あります。

 

感情に触れると、自然のそれがあふれてくることもあるでしょう。

 

それは混沌としていた「心の内側」という世界に意識の光が向けられることであり、闇にあったものがぼんやりと浮かび上がってきます。

 

これまで見えなかったものが少しずつ見えてきて、何にひっかかっているのか、こだわっているのか、そのかたくなさ、プライド、繊細さ、パターンなども明らかになってくるでしょう。

 

 

これを繰り返していると、探求というのは、自分自身の知性と好奇心を船として、意識の下にあるものを探りに行く旅なのだということがわかってきます。

 

しかも何度も潜るほどに自身への理解が深まっていき、大きな欠落した穴の中にある宝物に気づかされ、受容が高まる旅路です。

 

風の時代は「承認」を満たしていく時代でもありますが、誰にとっても自分で自分を理解する以上の承認はありません。

 

しかし私たちは自分の姿を見るために鏡を必要とします。

 

子どもの頃は親に見て聴いてほしくてたまらず、学生時代は友人や恋人に、大人になると上司やパートナーにそれを求めてきたかもしれません。

 

だけどそれはうまくいかないことも多く、そのたびに失望して、傷つき、次第に話すことをあきらめたり、わかってくれる人にだけ語ったり、受け取ってもらえる分だけを伝えたりするようにもなるでしょう。

 

何ひとつ批判せずに、自分の感じているどんな感情も、どんな経験も受け入れてもらえたら、心からホッとして癒されます。

 

それを自分でやっていくワークって、本当に貴重な経験だと思うんですよね。

 

これはひとつの技術なので、最初はなかなかうまくいかず、戸惑い、変な感覚になることも起こります。しかしどんな技術でも繰り返すことで慣れていき、ひとたび体得すると自在に使いこなせるように、これも慣れるとどこでも使えるヒーリングのテクニックとなるのですね。

私はほぼ毎朝のようにこのワークを繰り返しているのですが、情緒と精神を安定させるのに本当に欠かせない習慣となっています。

 

気になる方はぜひ、新しいグループに遊びにいらしてくださいね。