2023年11月27日18:16に双子座の満月です
射手座に入ったばかりの火星が太陽のすぐそばに寄り添っています。その太陽が沈むと同時に昇ってくる、宵の口の満月です。
さまざまなものが変わりゆく2023年の秋ですが、変化をいっそう後押しするような満月となるのではないでしょうか。
冷静にいまの現状を見つめて、不要なものは手放し、必要なものは改定して、方向性を見出していくときです。
「前まではこんなことなかったのに…」と思ったとしても、いまはいま。
時間が経過して、社会が移り変わっていく、その流れに自身をフィットさせていく必要があるのだとうながしているようです。
双子座の月と、射手座の太陽・火星のあいだで、均衡をはかっているのが魚座0度に位置する土星。
土星はどんなときも、私たちがいまの時代に順応することをうながすでしょう。
土星は忍耐や試練を象徴しますが、それは現実を生きていると、思いがけない出来事に痛みや苦しみを味わうことがあることと関係しています。
そのようなときでも現実と向き合うことを、土星はうながすのですね。
「これが現実で、私たちはここから他のどこにも行くことができないのだ」と。
その「どこにも逃げられない事実」を突き付けるため、土星を厳しいと私たちは感じるのでしょう。
決して土星がつらい現実を作り出すのではなく、もともと、生きていると、つらく厳しいことも起きるということですね。
土星はただ、その事実を思い出させます。
「昔はよかった」と過去に逃げることも、「きっと何もかもうまくいくはず」といった楽観に逃げることもゆるさず「今はこんなときですよ」と目の前の現実と淡々と向き合わせるのが土星です。
そんな土星が牽引する星の配置ならば、こちらも淡々と冷静に、うまくいっていないところを改善し、必要なものがあれば補い、不要なものを捨て去るしかできないでしょう。
土星は魚座にあって、私たちがいま、時代の境い目を生きていることを示しています。
最後の星座ですから、これは「終わりと始まり」であり、新旧のエネルギーが入り混じることを表してもいるでしょう。
今はまだ、私たちがどこへ向かっていくのか、わかりません。大事なことは、やってきたものに応じて、その時々の課題をクリアしながら、進んでいくことですね。
双子座の軽やかさは次々と敵が出現するゲームを、その場の瞬発力でクリアするように、起きている事実を超えることを助けてくれるでしょう。
地に足をつけて、目の前の必要なことを淡々とこなしていくような。今を生きて、波に飛び乗る、双子座の満月です。