8ハウスのコンプレックス | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

先週、8ハウス研究会の第3回目を開催したのですが、そこで扱ったテーマが「セックス」でした。


「とても複雑かつ、広大なテーマなので、どんな切り口にしたいか、何かある?」と、録画を始める直前にザビエに尋ねられたので「日本人にとって、なかなかオープンに語りにくいテーマ。たとえばセックスレスや性生活に対する不安や悩みがあったとしても、誰に相談すればよいのかわかりにくいし、隠されたままにされやすいもの。友人のあいだでゴシップ的に語られることがあっても、なかなか真剣に話し合われることはないように思う」といったことを簡単に伝えました。

 

ザビエのすごいところは、それだけで「オッケー、了解」と、講義で話す内容が即座に決まり、そしてぴったりの時間でおさまるようにレクチャーしてくれるところです。ほんと、痺れます(笑) 「賢者と旅する」っていうネーミングをつけて大正解です。

 

そしてザビエから紐解かれたものは、一筋縄ではいかない8ハウスの入り組んだコンプレックス。


日本は世界一のセックスレス大国で、婚姻カップルの51%がレスだというデータもありますが、その理由を探ってみると「単にしたくない」とか「疲れている」「その気にならない」という表面的な気分の深層には、複雑な心理状態が絡まっていることが、とてもよくわかりました。
 

 

個人的に気になったのは、表面化されない傷つきや怒りが、ここにとても関与しているのだなあということ。

 

8ハウス研究会をやっていて、つくづく感じるのですが、ほんと、8ハウスが象徴する激しく強い欲望や感情って、表からは隠されるのですね。冥王が地下の世界に住んでいるように。そしてそれを表から隠しているうちに、自分が怒っていること、傷ついていることにも気づかなくなってしまうということが起こります。

 

その感情の滞りが、気が付かないうちに自己への否定あるいはパートナーへの否定という形で表れて、そのひとつの形がセックスレスだということです。

 

本来ののびのびとした本性や欲望や感情が隠された状態で、今後の風の勢いが強まる時代に突入したら、ますます増加しそうです。


地の時代は、体感を通して喜びを得ること、形あるものを生み出して育てることが大事な時代でしたが、風の時代は個々の自由や多様性に象徴されるので、そこに隠された傷つきや怒りがあることで「他者と深く関わらない」という選択が簡単にできてしまいます。

 

しかも、多くの人と関わり、交流が増えるほど、タブーが増えて、空気を読んだ発言が求められ、なんとなく他者から期待される理想に合わせて自分を装ってしまうことも増えるでしょう。

 

倫理観が厳しくなり、破天荒なふるまいが少なくなって、まわりに受け入れやすいことだけを話しているうちに、気が付かないあいだに自分を内側に押し込めてしまうことも多いのかもしれません。

 

そこに対して自覚がなかったとしても、自身のセックスライフにそれが反映されて、さまざまなことが見えてきてしまう、とても本質を突かれたような、インテンスな会でした。