蠍座新月☆天と地と闇がひとつになる | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

神様、わたしにお与えください。

自分に変えられないものを
受け入れる落ち着きを。

変えられるものは
変えてゆく勇気を。

そしてふたつのものを
見分ける賢さを。

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今日の朝、5時ちょっと前に
蠍座の新月でした新月

明日はマヤの暦でいう重要な日で
その前日の新月で、しかも蠍座さそり座

わたしたちの新しい夜明けを
ひしひしとハートで感じるような
そんな節目の日です。

蠍座というのは変容のサインです。
蠍の星を守護する冥王星プルートは
黄泉の国の王さまで、地下の世界の
すべてを統べる存在。

地下の世界を統べるということは
わたしたちが怖れる死の世界を
平安に導く存在ともいえます。

また、すべてを統べるためには
暗い黄泉の国の隅々まで見通す
力を持っているということでも
あります。

闇に光明をもたらす。

蠍座の特質はここにあり
自分の内に眠る素質や感情や
未知の領域に踏みこむ力こそ
蠍座の変容のはたらきなのだと
思います。

蠍の星は日本ではヤマタノオロチと
されてきたようです。
神話でヤマタノオロチはスサノオに
退治されますが、オロチは降ろ地。
その名から、なにかを地に降ろす
存在を指していることがわかります。

ヤマタは八街(ヤチマタ)で
土地の土地との別れ道…人々が
行き交い、交差する地点としての
巷(チマタ)でもあります。

ヤチマタの神、道の神といえば
道祖神であるサルタヒコですが
ヤマタノオロチとサルタヒコは
同一であるという話がありますね。
道の神の、和魂がサルタヒコ
荒魂がヤマタノオロチです。

昔の日本の国では、現代のように
ひとつが統べられていませんから
ある土地と土地、あるいはムラと
ムラの境界線はいまよりもずっと
強かったことが想像できます。

また、土地から土地へ旅するのも
気軽にとはいえず、危険も多く
旅の途中で襲われることもあり
ヤチマタの道は隣国のみならず
天の国や黄泉の国にも通じていると
されて、そこで誤って違う領域に
足を踏み入れてしまわないように
道が交差する場所に、道の神の
サルタヒコを祀るわけですね。

サルタヒコは道の神ですから
あらゆる場所を行き交うことが
自在にできます。
このあたり、天の国と人間界
さらに黄泉の国まで自在に行き来
していた、神々のメッセンジャー
ヘルメスと共通しています。

サルタヒコが天孫一族を迎えに行き
伊勢へ連れて行くことができたのは
彼が道の神であり、高天原と葦原
そして黄泉の国と階層を変えて
行き来することができたため。

天と地と闇を行き来する…。
光の世界と闇の世界を地に降ろす
ことができる…。

これこそが蠍座の本質であり
異なる次元、異なる意識のものを
現世にすべて持ちこみ、いまを
変容させる働きなのだと思います。

蠍は二度変容するといわれます。

地を潜る蠍が脱皮して
地を這う蛇に。
地を這う蛇が脱皮して
天を飛ぶ鷲に。

タロットカードの「運命の環」と
「世界」の四隅には、いわゆる
固定宮の四大聖獣が描かれて
いますが、ここで蠍は変容を遂げた
鷲の姿をしています。

この鷲は不死鳥でもあります。
日本人なら、火の鳥のイメージが
ぴったり合うと思いますが……
火の鳥は身体の寿命が近づいたり
人間に撃たれたりすると、みずから
火のなかに飛びこむことで、若く
新しい身体に生まれ変わりますね。

苦しみの底に生まれ変わる希望が
隠されていて、闇の世界のなかに
光をもたらす力があります。

蠍座という星は
闇から光明をもたらし
不可能に希望をもたらす
変容の可能性を秘めているサイン。

蠍座の新月は、そのような力が
わたしたちのなかにあることを
思い出させてくれるようなときだと
感じます。

みなさま、ステキな一日を……ラブラブ



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