『神様って本当は言葉を持たないんだよ。』
言葉について考えたきっかけは、ライトの一言だった。
そもそも不思議です。
神様は人を作ったってライトも言ってる。
でも言葉はない。
だけど、神様は答えを降らせてくれる。
そもそも降らせてくれるってどういうことだ?
ライトが全部答えてくれることを願って私は話し始めた。
「今言った、神様は言葉を持たないってどういうこと?」
『あれれ?ライト口に出してたの?』
「思い切りね。」
『そっか。隠すことでもないんだけどさ、言葉は神様持ってないの。
人間とかの生き物においての相互理解の為の方法なんだよ。
言葉は便利だよね。
話せば伝わるし。』
「まぁ確かに。
でも、言葉は難しいから全て伝わるわけじゃないねー。」
『そこだよ!
言葉は便利だけど、表現が上手くいかないと全然ダメだし。
違う受け取られ方するから、誤解を生む事もある。
人間はさ、言葉のやり取りがあって、お互い分かり合えたりするでしょ?
それが必要な事。
でもさ、表現しきれない事もあるよね?
前にぽんちゃんが言ってた、日本語を英語にしようとしたら、英語には上手く表現できる言葉がなかったって。
それってさ、普通困る事じゃない?』
「困るね。
そもそも日本語は言葉が多いしね。」
『神様は言葉じゃなくて、感情だとか意識で基本話してくれるんだけど、なんで言葉で話してくれるのが少ないのか。
それは、言葉で説明しきれないことが多いから。
たくさん伝えたい事を表現出来なくてもどかしくなる。
なら、感情そのまま意識そのまま伝える方がいいよね。』
「なるほど…。」
『人間はお互い理解するためには言葉を交わす必要があるけど、言葉は万能じゃないんだ。
だから、相手の態度とかもちゃんと見てね。
ちゃんと判断するんだよ?
神様の伝えてくれるもの、理解してね。』