『そもそもが神様との付き合い方が間違ってるよね!』

ふんす!と鼻息荒くライトが呟く。

『神様は常にあるものだから、初詣だけとか宮参りとかの行事だけでいいと思うの違うよ。
日々感謝、それを普段から伝えてこその神社だよ。』

この怒りは誰に対してなのだろう?
よくわからないが、多分ライトは私につっこまれたいんだろうな。
「ライトどうした?」
聞いてみる。

『どーもこーも、現代人は神様のことなんだと思ってるの?』

「んーーー…、奇跡を起こせる何か?」

『ちがーう!
そんな魔法なーい!
神様は感謝するもの!
そこから、神様はちょっとだけ運を落とすの!』

…キレられた…。
話聞いてもらえる相手って事もあり、私には言いたい放題のライトくん。
「落ち着いて。
ちゃんと聞きますよ。」

『神様はね、今この瞬間も見てる。
でもね、神様のご威光を直接受け取れるのは神社しかないんだよ。
行事で行くのはあくまでもご挨拶。
普段からお話しするのに神社行くのは当たり前だと思う!』

「なるほど…。」

『大昔はそうじゃなかったはずなんだけどな。
考え方はね、ゴールデンカムイに出てきたアイヌとか、TVで見た沖縄のノロが近いかもしれない。
人は沢山のものに生かされてる事に気が付かないといけないんだ。
自然に感謝して、神様に感謝する。
そうやって神様を愛する事で、神様ももっとやる気になる。
運も落としてくれる。
一方的じゃなくて、愛情の循環。
愛は貰うだけのものではないんだよ。
神様の本質理解してね。』