タルちゃんは、私の顔を見ると一生懸命にニーーー!って笑います。
まぁ、愛想笑いなのですが。
タルちゃんは私のことが怖いらしく、必死です。
悪いことしたらそら怒る。
その話をライトにした時の言葉です。

『笑顔はね、力があるんだよ。
タルは笑顔の力でぽんちゃんとの仲をなんとかしようとしてるって事だよ。』

「力って何?」

『あのね、笑顔って悪い気がしないでしょ?
作り笑いはそりゃあ見ててしんどくもなるけどさ。
けど、普通は笑顔見せられたらこっちも笑顔になる。
違う?』

「そうだね。思わず笑うよね。」

『笑顔は笑顔を呼ぶ。
繋がっていく。
それは幸せの連鎖なんだ。
どんどんどんどん他の人も笑顔になって、幸せももっともっと増えて、それってすごい事でしょ?
でもね、それだけじゃないんだよ?』

「違うの?もっとあるの?」

『笑顔が集まるところには、神様が縁だったり、運だったり、更に幸せを落としてくれたりもするんだ。
だから、幸せの角で幸角(こうかく)って書くんだよ。』

「違うよ?口の角で口角だよ。」

『ぽんちゃんはわかってないなぁ。
幸角だよ。
笑顔はみんなが幸せになる力なんだよ。
だから、幸角で間違いないよ。
神様に愛される方法は、神社に絶対行かなきゃいけないわけじゃない。
まずは身近なところからが大切だよ。
だって神様はみんなのこと見てるんだから。
もっと神様の力信じてね。』