私が目指していたもの | SOAR ~飛翔~

SOAR ~飛翔~

飛びたくて飛びたくて、必死に羽ばたいて、
飛び立てなかった鳥は、今日もあの空を見上げる。

一体感のあるチームにしたかった。

“全員ラクロス”を実現させたかった。



私が信じる強さがなかった。

決定的な弱点に見えた。


バラバラだった。


入部したての1年生に、やる気がある人とない人の差が、モチベーションの差が、ラクロスに対する姿勢の差が、感じられた。

いやたぶん、入部する前に感じてた。
自分が新勧されてる時に感じてた。

“なんか裏がありそう…”

“なんか女子な感じがする…怖そう”

それが、新勧の時の、最初の印象。

ずっと入部を悩んでた理由のひとつ。





入部して数ヵ月。

AチームとBチームの対立がひどかった。

同じラクロス部なのに、1つの部だと思ってたのに…


elf大反省会は、途中ただの悪口大会になってた。

Aチームに対して、elfの先輩達は言いたい放題文句言ってた。

それ聞きながら、私には相反する2つの気持ちがあった。


あぁなんだ…先輩達も悔しかったんだ…一緒に戦ってたんだ…その思いが届いてないように感じて、つらかったんだ…一緒に涙を流せないことが、つらかったんだ…
って、あの時初めて、ある意味近くに、感じた。

同時に、

なんなんだこいつら!?
って、思った。
そんなこと言える程本気でやってたのかって、Aチームがどんだけ練習してたかホントに知ってんのかって、それと同じだけやったのかって、イライラした。


それが素直な気持ち。


もちろん私は、先輩達の全てを知ってるわけじゃなかった。
何も知らないくせに、そんなこと言ったら、それこそただの生意気な1年になるだけだっただろう。
だから、そんなことその場で口には出さなかった。


でも、変えてくれるんだろうと思った。そんだけのことを言うんだから、自分達が上に行ったら、変えてくれるんだろうと思ってた。



次の年も、練習は2チームに分けられた。


…ひどい扱いだった。

前年とは比べ物にならない、ひどい扱いだった。

あんなに散々文句言ってた先輩達は、それこそ、Bチームなんて関係ないとでも言うように、自分達だけでプレイしているように、自分達だけが本気だと思っているように、見えた。

Aチームに入っても、下級生は眼中にないみたいだった。
上級生だけで勝てばいいと思ってるみたいに感じた。


何をしても、どれだけ本気でやってても、何も認めてもらえない。わかってもらえない。


…フラストレーションはどんどん大きくなっていった。


それが態度に現れるようになった。




その次の年は、1チーム体制だったけど1年練は別だったから、実質2チーム体制での練習だった。


…この年の新勧をどんな思いでやったかはとりあえず割愛する。



私がどうして、少しでも多く1年練に行こうとしたか、1年生と練習しようとしたか、1年生と交流しようとしたか、


その大きな理由はここにある。


もちろん、私は1年生が好きだったってのも、自分を慕ってくれる1年生が好きだったってのも、単純に、そんな理由も大きく、ある。




私は変えたかった。


私の思いは、必ず通じると思ってた。


真に一体になれたチームが、真に強いチームだと信じていた。




私だけだったんだろうか。

チームに一体感を感じていなかったのは、私だけだったんだろうか。


皮肉にも、私を排除することで、チームは一体となったのだろうか。

私を悪者にすることで、チームは一体となったのだろうか。



年会誌を読んで、マネージャーの先輩の記事を読んで、私だけじゃないんだと、一体感の重要性を考えている先輩がいるんだと、嬉しくなったのをよく覚えている。


絶対に創りたかった。


私の年会誌の記事には、そんな思いを込めた。
あれは、必死の願いであり訴えであり、私の決意だった。


『フィールドも、ベンチも、スタンドも、全てが一体となって』


そんなことを、書いたはずだ。




…悔しい。


悔しい。

悔しい。




悔しい