私の照明との出会いは、大学で照明工学という学問があることを知ってからです。

照明工学を学ぶことができるのは電気工学科というところ。

私は、工学部出身なのです。

 

よく人から「立川さんは『リケジョ』なのですね。」などと言われるのですが、ちょっとこそばゆい感じがします。

だって、“目標を持って”“積極的に”理科系に進んできたわけではないのですから。

 

高校時代は、

国語がダメで(ある朝の生活指導のとき正門で、古文の教師とつかみ合いの喧嘩をしてから成績ガタ落ち)

英語がダメで(英語教師に「いつもユニークな訳文だね」と褒められていた←要するに「間違い」ですわ)

社会がダメで(暗記が超超超苦手)

化学がダメで(化学式の意味が全然分からない)

生物がダメで(爬虫類が大嫌いなので教科書に触るのもイヤ!)

・・・

 

結局、残った『物理』と『数学』で何とか受験を乗り切らなければならなくなったというだけなのです。

(英語は理系文系どちらの入試にも必須でしたから、諦めて勉強しましたけど)

このように消去法でたどり着いた結果の『理系』なのです。

ね、情けないでしょう!?

 

そして、物理・数学・英語で受験できる学科となると私立大学の工学部くらいしか無かったというわけです。

 

 

余談ですが、実は大学受験の際、ちょっと違うことにもチャレンジしているのです。

それは、ある芸術系大学の建築学科を受験すること。

 

子供の頃からインドア派だった私は、家の中のことや身の回りのこと、

例えば、インテリアや料理、手芸、洋裁(自分の洋服も作れますのよ)などが好きで得意でもありました。

で、「インテリアか工業デザインなども面白いかも…」という軽い気持ちで受験してみたのです。

お陰様で結果は「合格」でした。(多分、まぐれですね。)

 

 

結局、入学したのは工学院大学という工学部だけしかない地味な体裁の割には、立地は「新宿」という楽しい場所にある学校でした。

(よく学び、よく遊びましたよ!)

 

さて、せっかく入学したとはいえ、これといった目的などありません。

ただ漠然と「生活に密着したエンジニアリング」を学べれば良いかなぁと思っていたのでした。

やはり私は、家の中のことや身の回りのことが自分に向いているという意識がありましたからね。

 

そして、学校のオリエンテーションで照明工学研究室があることを知ったとき、ピンときたのです。

 

「私は照明の勉強をする!」

 

照明ならば、エンジニアリングとは言え、好きなインテリアにも関わりがある。

照明こそ、私が勉強すべきことなのだ。

大学1年にして、ようやく勉強する目的と意欲を持つことができました。

 

今だからわかることなのですが、実は、照明工学を専門としている大学教授は非常に少ないのです。

照明工学の研究室がある大学もそう多くはないでしょう。

ですから、工学院大学でこのような出会いがあったことは非常に運命的であったと思うのです。

 

(つづく)