「時代の転換」とは
どのように起こるのでしょうか?






人類は
①狩猟採集
②農耕
③工業化
④情報革命
という時代の流れを通ってきました。






『狩猟採集』という
原始的で野生動物に近い生活を送った後に、

『農耕』という
『自給自足』の方法を取り入れることで
沢山の『時間』を確保しました。






『時間』を獲得した人類は
安心して沢山眠るようになります。



そして
『睡眠』を沢山とることで
『脳』を効率的に動かせるようになり、

「抽象的な思考」が進んで
IQの高い発明を沢山生み出せるようになります。






そして
その『アイディア(情報)』を
『道具(物理)』に落とし込んだのが、

『工業化』の時代です。





様々なアイディアが『形』になることで
『物質的な自由』を
人類全体で獲得していきます。






そして
その「物質的な土台」があるからこそ、

「情報的な発展を行えるだけの技術」に
繋げることが出来ています。






『AI』なんかも
『コンピューター』という道具ありきですし、

『通信』も
『電波塔』『受信端末』などの道具ありきです。





「アイディアを簡単に物質化出来る技術」を
人類が獲得したからこそ、

これまでよりも
もっと抽象的で根本的な『問題』を
解決することが出来るわけです。






という具合に
「時代の転換」は、

『土台作り』と
『問題解決』の繰り返しの結果生まれる
「認識の深化」と言えます。






『時代』によって
『悩み』『問題』が違うのは、

それを解決するための
『道具(物質にしろ、非物質にしろ)』が
揃っているか否かで
大きく変わっていきます。






『テクノロジー』によって
人類全体の『問題解決』が大きく進むようになり、

問題が解決される程
さらなる「根本的な問題解決」に近づいていきます。






つまり
問題解決の『質』を高めていくことが
「時代の転換(歩み)」と言えます。




そして
あくまでも『テクノロジー』は
あくまでも人類の『問題解決』のための
『道具』に過ぎません。






「根本的な問題解決」に近づくほど
『認知』『脳』『哲学』などの、

『情報』的な課題となります。







現代は
『超情報化社会』ですが、

それはあくまでも
『通信』や「大量の情報処理(AI)」といった、

「暮らしやすい環境の整備」
のための道具の進化でしかありません。







本当に切り込みたい部分は、
『心の問題』を
クリティカルに解決するための方法論です。





とは言え
「心の問題」と
「生活の豊かさ」は、

『生体レベル』で
密接に関わっています。





「命の危険」が
1番大きな『心の問題』であり、
まずはそれを早急に解決したいわけです。






そして
『現代』は、

テクノロジーの面では
その問題は大きく解決されています。




あとはそのテクノロジーを
どれだけ多くの人に届けるかという話ですが、

『資本主義』的な壁が無ければ
一瞬で世界中の人達が
「命の危機」を解決するためのテクノロジーに
あやかることが出来ます。
(ちなみに『現代の戦争』は多くの場合、『資本主義(お金)』的な価値観が原因で発生しています。)







ゆえに『現代』の
「根本的な問題」は、

「命の危機」ではなく、

「いかに幸福に暮らすか?」
という部分だったりします。






我々の『潜在意識』は
べらぼうに頭がいいので、
(意識の数百万倍のパワーがあります)

「現代は命の危機を感じるような場面はそうそう無いな」
ということを無意識に理解しています。






なので
『悩み』の次元も高くなっており、

「安全なこの世界で、いかにハッピーに生きるか?」
ということが課題となっています。






それも
「エキサイティングするような喜び」という
一時的な幸せではなく、

「心の底から満たされる喜び」という
根源的な幸せの獲得が
大きな課題となっています。







そして
ここに真剣に取り組むことが
「本質的な喜び」であり、

この部分を達成出来るのが
『現代』です。






現代ではその気になれば
「全世界の人がベーシックインカムで生活をする」
ことでも十分に事足ります。



「完全に仕事をしない」では
さすがにまだ回らないので、

例えば
「数日に1回、3時間のボランティアをする」だけでも
わりとどうとでもなってしまいます。
(政治に全てかかっていますが、全世界で強力して本気の政治をすれば可能なテクノロジーのレベルがある時代です。)







つまり
「現代の本質的な社会問題」とは、

「心の底から満たされる喜び」を
誰しも獲得出来るはずのに、

なぜかそれが
インフラ化されずに止まってしまっている
ということだったりします。







現代は
『情報革命』に突入したばかりの時代であり、

いずれ『AI』にも
自我が芽生えはじめます。






我々が行うべきは
それらの『テクノロジー』の力を借りて、

「心の底から満たされる喜び」を
誰しもが享受できる世界を作ることです。






「他者のためになることをする」ことで
『喜び』が生まれるシステムが
人の『脳』にはありますが、

例えば
その世界を実現させるために動くことでも
「心から満たされる喜び」が湧いてきます。






表面的には
①狩猟採集
②農耕
③工業化
④情報革命
の時代の転換が起きていますが、

本質の部分では
「心の底から満たされる喜び」を、

時代が獲得した『テクノロジー』『経験値』を
可能な限り駆使して
『実現』させることこそが、

本当の意味での『時代の転換』と言えるでしょう。