以前、ある男性支部長が私のクリニックに来て 大聖人は本当に末法の本仏なのか、龍ノ口法難の光物は本当なのか、調べて欲しいと言うのです。自分で調べるのも怖いという 異常な強迫観念で心身疲弊していました。高学歴 知的で誠実な方でした。

以下調査結果;

“子細ありけるかの故に”(どんな理由があったからか)、しばらく処刑が延びて、(一谷入道御書/真蹟)

“いかにしてやありけん”(どうした理由があったのか)その夜、危うく生き延びて、(報恩抄/真蹟)

 

上記のニ書に光物は出てきません。

 

龍口法難の奇跡譚は「種種御振舞御書」と「妙法比丘尼御返事」を拠り所としていますが、両書とも真蹟が現存しない、随所に潤色化が見られる為、後世の人による加筆説もあり、歴史資料として信憑性が低い。 

 

『日蓮聖人註画讃』

「太刀取り役の頭上に雷光が落下し、振りかざしていた刀がたちまち朽木のように三つに折れて飛び散った」

これは室町時代に成立した 伝説おとぎ話です。

北条時宗の妻が妊娠中だったので、坊主殺しのタタリを恐れて処刑中止命令が出た。この説が多くの日蓮研究者の支持を得ている。

 

たとえ光物が史実だとしても、それが日蓮を仏教史学上、本仏に格上げする材料にはならない。なぜなら凡人聖人問わず、不思議な力で九死に一生を得た実例が無数に存在するからです。